環境に配慮した国際スポーツ大会が実現するカーボンオフセット
滋賀県で開催される国際スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」。この特別なイベントでは、大阪ガスが「びわ湖カーボンクレジット倶楽部」のクレジットを活用し、環境への配慮を徹底しています。本記事では、今回のカーボンオフセットに関する詳細をお伝えするとともに、滋賀県の取り組みを紹介します。
大阪ガスと滋賀県の提携
大阪ガス株式会社は、滋賀県が発行する「びわ湖カーボンクレジット倶楽部」と提携し、CO₂の削減活動への支援を行っています。滋賀県知事の三日月大造氏が進めるこのプロジェクトは、地域の持続可能な発展と環境保護に寄与するものです。
今回、大阪ガスは合計351トンのCO₂クレジットを購入し、今秋開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」に提供。開会式や閉会式時に発生する二酸化炭素の排出量をオフセットし、実質的な環境負荷の軽減を目指します。
オフセットの詳細
「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の開会式(国スポは9月28日、障スポは10月25日)では、次のような活動によるCO₂排出が見込まれています:
1. 会場内外の施設・設備
2. 製品の製造
これらの合計で281.9トンのCO₂が排出される予定で、大阪ガスはこの量を全てオフセットします。また、障害者スポーツ大会の閉会式(10月27日)においても、以下の活動によって発生するCO₂の一部をオフセットします:
1. 会場内外の施設・設備
2. 大会関係者の移動
この期間中の排出量は合計546.2トンで、69.1トンをオフセット予定です。これらの取り組みによって、最終的に大会全体のCO₂排出を大幅に削減することが期待されています。
滋賀県のJ-クレジット制度
滋賀県が運営する「びわ湖カーボンクレジット」は、国が認証した「J-クレジット」の一部です。このクレジットは、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー機器の導入により得られたCO₂排出量の削減量を認証するものです。これにより、地域の環境保護に貢献しながら、持続可能な社会を実現するための取り組みが推進されています。
Daigasグループのビジョン
大阪ガスが属するDaigasグループは、2025年に「エネルギートランジション2050」を発表。このビジョンのもと、脱炭素社会に貢献する技術やサービスの開発を進めています。気候変動問題に立ち向かう企業として、社会の課題解決に努め、今後も環境に優しいビジネスを展開していく方針です。
まとめ
滋賀県での「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」は、地域の環境保護を先導する大きなイベントです。大阪ガスの協力によって、実質的なCO₂削減が図られるこの取り組みは、未来に向けた重要な一歩となるでしょう。地元の自然を守りながら、多くの人々が集うこの機会を通じて、地域の持続可能性を高めることが期待されます。