関西のスタートアップとVCがつながる「KANSAI SEED NEXT FORCE 2025」開催
2025年6月13日、グラングリーン大阪・JAM BASEにて、国内最大級のスタートアップとシードVCの1on1マッチングプログラム「KANSAI SEED NEXT FORCE 2025」が開催されました。このイベントには、資金調達未経験のスタートアップ21社と、シードラウンドでリード投資が可能なベンチャーキャピタリスト23名が参加。総計204件の1on1面談が実施されるなど、非常に活気ある大会となりました。
プログラムの目的と背景
近年、日本のスタートアップエコシステムは成長を遂げていますが、地域間における情報や資金調達機会の格差は依然として課題です。特に関西圏には優れた技術や独自のビジネスアイデアを持つスタートアップが多く存在していますが、投資家との接点が少なく、これらの潜在力が活かされていません。
「KANSAI SEED NEXT FORCE 2025」は、こうした地域特有の課題を解決するために設計されました。有望なスタートアップと投資家の最適な組み合わせを事前に行うことで、ただの名刺交換にとどまらない実効性のある出会いを生み出し、ビジネスの前進に繋げることを目指しています。
プログラムの運営概要
イベントは、書類選考を通過したスタートアップと、出資経験豊富なVCの組み合わせから成り立っています。各社は事前にピッチ資料や企業情報をSTORIUMを通じて共有し、相互理解を深めることで、実質的な議論へと集中できる環境が整えられました。
面談は各30分で、投資家のバックグラウンドや関心領域に基づいて緻密にコーディネート。各スタートアップにとっての「相性」を考慮したマッチングにより、有意義な情報交換が行われました。
参加者の声
参加したスタートアップや投資家たちは、プログラムの成果を高く評価しています。例えば、「ごみから水素を生み出す」という革新的なアイデアを持つスタートアップ「BIOTECHWORKS-H2」のCEO、西川明秀氏は、「単に資金を求めるのではなく、本気で社会を変えたい仲間との出会いがあった」と述べ、熱意を語りました。他にも、複数のVCと会ったことで、事業の未来についての考えを深められたという声も上がりました。
起業家たちは、さまざまな投資家とディスカッションすることで新たな可能性を見出し、事業成長への具体的なアイディアを得たとのことです。
地域エコシステムへの貢献
「KANSAI SEED NEXT FORCE 2025」は、関西のスタートアップとVCの接点を創出し、地域経済を活性化させる重要な一歩です。主催者や協賛企業は、継続的な支援と交流機会の創出を通じて、この動きをさらに加速させる意向を示しています。
今後も関西から生まれる新しいビジネスやアイデアが、地域にとどまらず広く発展していくことが期待されます。「KANSAI SEED NEXT FORCE」のようなプログラムの成功が、スタートアップエコシステムの成長を加速させる要因となるでしょう。