冬の指先荒れを解消するためのケア方法と意識調査結果

小林製薬が実施した意識調査によると、冬は約8割の人が手や指先の荒れに悩んでいることが明らかになりました。この時期、指先は乾燥や外的刺激による影響を受けやすく、そのため適切なケア方法が必要とされています。ここでは、皮膚科医の田尻友恵先生が推奨する指先ケア方法と、調査結果を基にした指先荒れの実態について、詳しく説明します。

調査結果から見る指先の実態

調査対象は全国の20～69歳男女1万人。冬場に指先の荒れを経験した人は80.4%に上り、特に40代・50代の女性ではその割合が高いことが分かりました。具体的には、40代女性の90.0%、50代女性の96.0%がこの時期に悩んでいると回答。また、男女ともに「皮膚の荒れ」が他人の指先で気になるポイントとして最多でした。これは、指先が見た目においても大切なパーツであることを示しています。

興味深いことに、爪周りの角質荒れを感じた人は31.8%に上り、その中でもハンドクリームでケアしているにも関わらず、“治し方迷子”な状態の人が多いことが報告されています。

冬にこそ実践したい指先ケア方法

田尻先生は、指先荒れの根本的な解決策として、角質層を柔らかくし、炎症を鎮める方法を多角的に行うことが重要だと指摘しています。

【ステップ1】角質の“軟化・分解”

冬の乾燥で硬くなった角質には、尿素製剤が効果的です。尿素は硬い角質を柔らかくし、水分を保持する特性があります。入浴後の柔らかい状態の皮膚に、爪の生え際や硬くなった部分に少量を塗布すると良いでしょう。逆に、サリチル酸やヘパリン類似物質もマイルドな角質ケアに役立ちます。これらを取り入れることで、皮膚の修復を促進できます。