国産クラシックサックスリードの誕生
クラシック音楽を愛するサックス奏者に朗報です。このたび、合同会社CROPが、鹿沼市の就労支援施設と共同で開発した「Sonority Japan Classic Model」が、その名も「当たり外れゼロ」を目指して、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」にて先行販売されています。資金調達の目標は250万円で、プロジェクトは8月末日まで実施されています。
背景にある「リードの悩み」
サックス奏者にとって、リード選びは悩みの種です。一般的に販売されている10枚入りのリードのうち、実際に使えるのはわずか2〜3枚という現状に、プロ奏者たちからは不満の声が上がっていました。この問題を解決するために開発されたのが「Sonority Japan Classic Model」です。
この製品は、選び抜かれた素材から作られ、東京の町工場による独自の応力測定器で音質特性が数値化されています。その結果、合格基準を満たすリードのみが手仕上げ加工され、すべてのリードがステージで使えるレベルを実現しました。
商品の特徴
「Sonority Japan Classic Model」の大きな特徴は、以下の通りです。
1.
日本製・手作業仕上げ: 木工の町・栃木県鹿沼市で、職人が丁寧に手作業で製造。
2.
現役プロの監修: 全工程において、現役のサックス奏者が技術監修を行い、こだわりの品質設計を実現。
3.
応力測定による品質選別: 木材内部の応力を数値化し、高い振動性能を持つリードのみを製品化。
4.
環境に優しいデザイン: ケース不要の紙パッケージがリードケースとしても使用可能、プラスチック不使用。
これらの特徴によって、確実に音質が確保されたリードとして、多くの演奏者に支持されることでしょう。
クラウドファンディングのリターン
このプロジェクトに支援することで得られる特典は多岐にわたります。サックスリードの先行販売に加え、リリース記念パーティーへの参加券や、企業向けの演奏家派遣サービスがリターンとして用意されています。
今後の展望
プロジェクトが成功すれば、リターンの発送が11月から順次行われる予定です。また、長期的にはアルトサックスだけでなく、他の楽器用リード製造にも取り組み、持続可能な発展を目指しています。
会社紹介
このプロジェクトを立ち上げた合同会社CROPは、千葉県船橋市に本社を置き、教育や福祉、音楽スクールの運営、楽器・音楽小物の開発と販売を行っています。次世代に向けた音楽文化の発展にも寄与すべく、活動を展開しています。
担当者の思い
担当の岡本冴規さんは、現役のサックス奏者として感じてきたリードの不安定さを解消するため、このプロジェクトを立ち上げたと語ります。「音が出にくい」「リード選びに失敗してトラウマになった」など、演奏者の声に応える形で、新たなステージに立つ挑戦をはじめました。どのリードを選んでも安心して演奏できる未来を創りたいとの思いが込められています。
音楽に情熱を注ぐすべての方に、ぜひとも注目していただきたいこのプロジェクト。サポートすることで、新たな音楽の幕開けに貢献できるかもしれません。