ミュージカル『Play a Life』10周年記念公演の稽古場レポート
2025年5月16日から上演されるミュージカル『Play a Life』は、劇団TipTapが誇る作品であり、10周年を記念した特別公演が行われます。演出家として様々な作品を手掛けてきた上田一豪が主宰するこの劇団は、2015年に小さな劇場で初めて本作を上演して以来、数々の再演や地方公演を経て、さらにはテレビドラマ化を果たしました。今回は、その集大成ともいえる公演です。
稽古場取材会の様子
5月7日には、特別公演の稽古場取材会が行われ、作演出の上田、作曲・音楽監督の小澤、そして主演の矢崎広、妃海風、黒川桃花が出席。彼らは、公演に向けた意気込みや稽古の進行状況を語りました。
夫役の矢崎は、稽古が順調に進んでいる様子を語り、「本番に向けて自分自身も成長したい。お客さまとの相互作用を楽しみながら、丁寧に稽古に取り組んでいます」と語りました。実際、矢崎はミュージカルで上田の演出を受けるのはこれが初めてとのことで、「劇団にとって大切な公演に関われることが光栄です」と熱意を持っておりました。
妻役の妃海は、今回の作品について「物語は一見寂しい内容ですが、演じることで心が温かくなるのを感じます。楽曲と一体となって80分があっという間に過ぎる充実感があります。人生に一度は出会ってほしい作品です」と述べ、さらに公演の魅力をアピールしました。
実習生役の黒川は、仲間との共演を通じて、10年間の歴史を感じながら稽古を進めていると言い、「お二人の素晴らしい演技を見て学んでいます」と興奮気味に語りました。彼女は、特に矢崎や妃海の目の輝きに影響を受けており、自らも素敵な演技ができるよう努力する決意を示しました。
音楽と演出についてのこだわり
音楽を担当する小澤は、「10周年とはいえ、新しいキャストたちには初演の新鮮さを大切にしてほしい。観るたびに新たなメッセージが得られ、とても豊かな気持ちになれる作品です」と期待を寄せました。演出の上田は、「キャストが変わることで作品も新たな空気を持ちますが、10年のこだわりも込められています。初めて観る方にも、過去に観た方にも楽しんでもらえる公演を目指しています」と強調しました。
公演の見どころ
稽古ではオープニングナンバー「今を生きる」とリズミカルな「the Movie Study」が披露され、矢崎、妃海、黒川の美しいハーモニーが響き渡りました。どのように音楽を通じて物語が展開していくのか、期待感が高まります。
この稽古場取材会を経て、いよいよ10周年を迎える『Play a Life』の公演に期待が集まります。魅力的なキャストと素晴らしい楽曲による感動の2時間が待っていることでしょう。
公演日程と詳細
- - 初演キャスト特別公演: 5月16日・17日
- - 10周年記念特別コンサート: 5月18日・19日
- - 10周年記念キャスト公演: 5月21日〜23日
チケットは、一般発売が4月26日からで、詳細は劇団の公式サイトをチェックしてください。心温まるストーリーと素敵な音楽が待っています。