掃除トレンドと家事
2025-04-08 17:51:47

近年の掃除トレンド調査から見る家事への意識の変化とは

近年の掃除トレンド調査から見る家事への意識の変化とは



積水ハウス株式会社が行った定点調査から、10年前と現在の掃除トレンドの変化が明らかになりました。今回の調査結果によれば、既婚男性の掃除に対する主体性が大きく向上し、特にアラサー世代において目覚ましい変化が見られます。一方で、子ども部屋の掃除に関しては依然として親に依存する傾向が強まっており、興味深い結果が得られました。

掃除に積極的な既婚男性の増加



調査によると、既婚男性の掃除に対する関与度が上昇し、全体で35.1%が主体的に掃除を行っていることがわかりました。特にアラサー世代(25~34歳)では、掃除を自ら進んで行う人が約半数に達し、前回調査と比べて約16ポイントの増加を見せています。これは、共働き世帯が増え、家事の役割分担が進んでいることが背景にあると考えられます。

清掃分担の意識向上



また、幼い子どもがいる家庭においても、父親の掃除への主体性が約18ポイント上昇していることが注目されます。アラサー世代の夫婦世帯においては、掃除分担の意識が定着してきており、共働きの影響が大きいとされています。これは、家庭内での協力が進んでいる証拠です。

浴室は男性の掃除担当トップ



さらに、普段の掃除場所についての調査では、男性が最も多く担当している場所は依然として「浴室」であり、その割合は8割を超えています。他の部屋においても男性の掃除担当率が上昇しており、家の中の清掃における役割分担が進化しています。

親への依存が続く子ども部屋の掃除



一方で、興味深いのは「子ども部屋」に関する結果です。社会人になった子どもたちの掃除担当率が低下し、親に依存する子どもが増えていることが分かりました。最近の調査では、親が掃除担当としても半数を占めており、10年前の58.1%に対し、41.1%にまで減少しています。これは、現代の若者に「生活力」が欠けていることを示唆しています。

掃除のルーティン化とタイミング



掃除のタイミングについても変化が見られ、特に「特に決めていない」と答えた人が減少したことから、掃除のルーティン化が進んでいることがわかります。平日の朝や休日の掃除のタイミングが最も多く、効率重視での家事が浸透してきています。

効率的な掃除方法



また、掃除に要する所要時間が短くなっていることも分かりました。10分以内に掃除を終えるスタイルが主流となっており、「こまめにサッと掃除」ができるLDKワンルームスタイルの住まいが効率的です。

コードレス掃除機の普及



さらに、掃除道具に関する調査では、コードレス掃除機の使用が34.3ポイント上昇し、普段の掃除の効率性を高めています。これにより、掃除の頻度も高まり、短時間で清掃が可能となっています。

積水ハウスの提案



積水ハウスでは、家族全員が一緒に掃除を楽しむことができる住空間を提案しています。特に、掃除道具の収納を工夫することで、家族が協力しやすくなり、衛生面でも安心できます。また、子ども部屋における掃除道具の簡易な配置は、自立した掃除を促す効果があります。

家族での協力の重要性



今後も家庭内での掃除分担は重要であり、世代を超えた意識の向上が期待されます。掃除だけでなく、家事や育児も家族全員が協力し合うことで、より良い生活を実現できるでしょう。 出典:積水ハウス株式会社 総合住宅研究所 「生活定点調査〈掃除編〉(2024年)」


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