国産SAFを活用したブルーインパルスの展示飛行
航空自衛隊の象徴とも言える「ブルーインパルス」が、今春の2025年大阪・関西万博に向けて新たな一歩を踏み出しました。航空自衛隊の精鋭チームが、国内で初めて大規模に生産された国産SAF(持続可能な航空燃料)を使用し、万博開幕日に展示飛行を行うという画期的な試みです。これにより、環境配慮と持続可能な未来を示す重要なシンボルとなることが期待されています。
SAF(持続可能な航空燃料)とは?
SAFは、従来の航空燃料に代わるもので、環境への負荷を軽減することができる持続可能な資源です。コスモエネルギーグループが開発したこの燃料は、廃食用油を原料とし、国際認証であるISCC認証を取得しているため、信頼性も高いものとなっています。これにより、航空業界における脱炭素化の取り組みを加速する役割が期待されています。
大阪・関西万博での展示飛行
ブルーインパルスは、2025年の万博開幕日である4月13日(日)に関西国際空港の上空で、壮大なアクロバット飛行を披露する予定です。このイベントは、地元大阪では初めての大規模SAF利用に直結し、国際的な環境保護意識の高まりを象徴するものです。展示飛行を通じて、多くの来場者に持続可能な社会について考えるきっかけを与えることでしょう。
SAF供給の背景
今回供給された国産SAFは、2021年にNEDOからの助成事業としてスタートしたプロジェクトの成果物です。特に、主要企業で構成された「SAFFAIRE SKY ENERGY」が製造を担い、堺市のコスモ石油製油所内に設置されたSAF製造プラントから供給されました。この動きは、大阪における環境負荷軽減の取り組みを一層強化するものといえるでしょう。
未来に向けた期待
コスモエネルギーグループは、「2050年カーボンネットゼロ」を目指し、地域社会と共に持続可能な未来を築くための取り組みを進めています。また、廃食用油の回収や市民参加の促進といった活動を通じて、地域全体での意識向上も図っています。ブルーインパルスの展示飛行は、これらの努力の集大成であり、ひとつの大きな象徴として位置付けられることでしょう。
結びに
ブルーインパルスの展示飛行は、単なるパフォーマンスにとどまらず、持続可能な未来への架け橋となることが期待されています。大阪・関西万博の舞台で、国民や世界中の人々がこの取り組みを目の当たりにすることで、環境への関心を高め、持続可能な社会について考える機会を創出することを願っています。これからの動きにも目が離せません。