積水ハウスにおけるESG経営の新たな一歩
積水ハウス株式会社が、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社から提供されるサステナビリティ情報開示支援クラウド「SmartESG」を導入しました。このサービスは、2025年10月1日から本格的に利用されます。
積水ハウスは、1960年の設立以来「人間愛」を根底に持つ企業理念のもと、住まいを通じて社会貢献を果たしてきました。近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)に対する取り組みが求められる中、同社は「ESG経営のリーディングカンパニー」を目指すビジョンを掲げ、さらなる情報開示の強化に着手しています。
ESG経営の深化へ
これまで積水ハウスは、様々な外部評価機関や投資家から高い評価を受けており、ESG経営の推進において一定の成果を上げています。しかし、今後さらに高まるESG情報の開示要件に対して、社内の非財務情報の収集制度を改革し、業務の効率化とクオリティアップが求められています。
新たに導入される「SmartESG」は、データベース機能とワークフロー機能を活用することで、サステナビリティ関連の情報をクラウド上で一元管理し、主要評価機関への対応履歴や成果を効率的に管理します。このようにして、積水ハウスは非財務情報の収集プロセスの確立を図り、その結果、企業価値を向上させることを狙っています。
「SmartESG」の特長とは?
「SmartESG」は、散在するサステナビリティやESGデータを一元管理するためのデータプラットフォームです。特に注目すべきは、以下の4つの機能です:
1.
データベース: 社内で蓄積された情報を整理・可視化し、容易にアクセス可能にします。
2.
ワークフロー: 業務の流れを明確化し、手続きの効率化を図ります。
3.
マトリクス: 多くの情報の関連性を可視化し、重要課題を特定しやすくします。
4.
ベンチマーク: 他社との比較を通じて、市場での立ち位置を把握するサポートをします。
AIを駆使した先進的な分析機能により、企業はより精緻なサステナビリティ戦略を策定・実行できるようになります。2022年11月にサービスが開始されて以降、すでに70社以上の大手企業が導入を決定しており、時価総額5,000億円以上の企業の約15%に採用されています。
今後の展望
シェルパは、「SmartESG」を通じて、企業が持続可能な経営戦略を導入し、ESG情報を開示するプロセスを効率化することを目指しています。積水ハウスの導入を皮切りに、より多くの企業がこのプラットフォームを通じてサステナビリティ経営に取り組むことで、さらなる社会貢献が期待されます。
今後のネクストステージとして、積水ハウスは「SmartESG」を基盤に、ESG情報の開示業務を強化し、持続可能な社会実現に向けたリーダーシップを発揮していくことでしょう。これからの動きに注目です。