未来の下水道を支える『SPR工法』の進化
大阪で開催される「下水道展’25大阪」において、積水化学工業株式会社が最新の管路更生工法『SPR工法』のラインアップを発表します。この工法は、小口径から超大口径の下水道管を新管同等にさらに蘇らせることが可能です。
『SPR工法』とは
1986年に誕生した『SPR工法』は、非開削の画期的な管路更生技術です。既設の下水道管の内側に硬質塩化ビニル製のプロファイルを用いて新しい管を設置し、二つの管の間に特殊な裏込め材を充填することで、古い管と新しい管が一体となり、強固な複合管が形成されます。この工法は、道路を掘り起こさずに施工できるため、環境への配慮がなされているのも特長です。
本工法は、過去に第1回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞するなど、数々の賞を受けてきました。
特徴と利点
1. 非開削で環境に優しい
道路を掘り起こさずに施工ができるため、交通渋滞を抑制し、施工中に発生する廃棄物も最小限に抑えられます。また、CO2の削減にも貢献しています。
2. 通水しながら施工可能
下水を流しながら施工が可能で、本管内での仮排水が不要となり、作業がスムーズに行えます。
3. 多彩な断面形状に対応
円形、矩形、馬蹄形など、さまざまな断面形状の管に対応することができます。
4. 耐震対策にも最適
重要な道路下や処理場間の管路を対象とした耐震対策にも適しています。
進化する『SPR工法』のラインアップ
down さらに進化した『SPR-NX工法』は、適用管径が800mmから2,200mmに拡大し、施工中の流下阻害を10%以下に抑えることができるようになりました。これにより、急雨時にも対応できる高い性能を実現しています。
また、最新技術の『SPR-SE工法』は、流しながら施工できる唯一の自立管更生手法で、古い下水管の状態にかかわらず新しい管を設置することが可能です。これにより、老朽化が深刻な管でも構造を復元できる新たな選択肢を提供しています。
「下水道展’25大阪」のご案内
積水化学のブースでは、この新技術の展示を行います。開催日は2025年7月29日から8月1日で、会場はインテックス大阪です。是非、最新の技術をご体感ください。
さらに、雨水浸水対策や災害用マンホールトイレなど、多様な製品や技術も紹介予定です。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。詳細については
こちらをご覧ください。