尼崎出身の女性ボートレーサー、初優勝を目指す挑戦の挑戦を追う

尼崎出身女性ボートレーサー・登みひ果の挑戦

兵庫県尼崎市から世界に挑むボートレーサー、登みひ果選手。彼女は25歳で、母親もボートレーサーとして名を馳せていました。母の背中を追い、彼女自身も不屈の努力を重ねてボートレースの厳しい世界に飛び込みました。そのドキュメンタリーに密着した「ドキュメンタリー7」は、彼女の努力と夢に迫ります。

ボートレースの魅力と難しさ

ボートレースは、「水上の格闘技」と称される厳しい競技で、スピード感あふれるレースが展開されます。男性と女性が同じ条件で戦う実力勝負の世界で、近年は女性レーサーもその数を増やし、現在では全体の約17%を占めています。しかし、時速80キロという速さで操船するエネルギーは、体力の面でも男女の違いが顕著です。

登選手は、そんなボートレーサーの魅力を持ちながら、平等な競争が成り立つことに引かれ、日夜努力を続けています。彼女はデビューから3年間で約3000万円の賞金を獲得し、注目の的となっています。

母・みつよの影響

登選手がボートレーサーを目指した大きな理由の一つが、彼女の母親、みつよさんの存在です。みつよさんは1987年にデビューし、現役時代には約2億2300万円という膨大な賞金を獲得しました。登選手が幼少期から母の背中を見て育つ中で、「私もあの世界で戦いたい」との夢を抱くようになったのです。

みつよさんは、レース期間中には宿舎に生活し、子供と離れる辛さを乗り越えながらも、全力でレースに取り組みました。その姿は、登選手にとって非常に大きな影響を与えました。

合格までの道のり

登選手がボートレーサーに挑戦する道のりは、決して平坦ではありませんでした。高校卒業後、彼女はレーサーになるための試験に挑みますが、初めは7回連続で不合格となってしまいます。周囲からは異なった選択肢を勧められる中、彼女は諦めずに8回目の受験で合格を勝ち取りました。この過程を経て、ついに憧れのレーサーの道が開かれたのです。

地元・尼崎での初優勝を目指して

彼女の目標は「地元・尼崎で初優勝をすること」です。日々の練習では、自身の課題と向き合い、少しずつ自分を成長させていく姿が地元ファンからも支持を受けています。レースは単なる勝負ではなく、彼女にとっては夢を実現する舞台でもあります。

迎えた尼崎でのレース。その週末、彼女は自らの成長や応援してくれるファンのため、最高のパフォーマンスを見せるべく挑戦します。このドキュメンタリーでは、彼女の努力やレースの裏側、そして成長していく様子を詳しく描き出します。