阪急阪神HDとAcceleBodyによる新たな健康診断サービス
阪急阪神ホールディングス(以下、阪急阪神HD)は、AcceleBody株式会社と協力し、足腰の健康状態を一目で確認できる「健康診断サービス」の実証実験をスタートします。このサービスは、医療機関の受診をためらっている方々を対象にしており、特に阪急阪神HDグループの従業員がその対象となります。
日本の平均寿命と健康寿命の現状
日本では、平均寿命と健康寿命の差が約10年とされています。この大きな差の一因として、足腰の変性や疾患が約3分の1を占めていると言われています。健康で豊かな生活を送るためには、「足腰の健康」の維持が非常に重要なテーマです。阪急阪神HDは、地域の皆様が健康に日常生活を楽しめるよう、「健康寿命の延びる沿線」の実現を目指しています。
実証実験の内容
今回の実証実験では、従業員が特設されたカメラの前を歩くことで、下記の情報を自動的に解析します。
- - 歩行速度、歩幅、バランスなどの基本的な歩行指標
- - 関節にかかる負荷の推定
- - 左右差や姿勢の安定性の評価
これらのデータを解析することで、足腰への具体的な負担がどこにあるのかを把握し、適切な対処法を提示します。これにより、健康意識や行動変容の促進を図ります。
特殊な技術の活用
AcceleBodyが開発した歩行解析システムは、特別なセンサーやマーカーを用いず、わずか数秒のカメラ映像から必要なデータを即時に算出できるという特徴があります。これにより、病院以外でも、オフィスや商業施設、地域イベントで手軽に足腰の健康をチェックすることが可能となります。
今後の展開
実証実験の結果を基に、医療機関との連携を進め、地域保健事業や企業の健康経営など、さらに広範な分野で活用していく予定です。足腰の健康状態を簡単に測定できる仕組みを社会に普及させることで、健康寿命の延伸や社会的な課題の解決に寄与していくこと目指します。
実証概要
- - 実証期間: 2025年10月〜2026年7月(予定)
- - 対象者: 阪急阪神HDグループ従業員
- - 実施主体: 阪急阪神ホールディングス株式会社、AcceleBody株式会社
スタートアップ支援の一環として
この実証実験の費用は、東京大学協創プラットフォーム開発が運営する起業支援プログラム「1stRound」の支援を受けています。阪急阪神HDもこのプログラムに参画しており、スタートアップ企業と大手企業のオープンイノベーションを促進しています。
詳細は「1stRound」公式サイトをご覧ください。
1stRoundについて
AcceleBody株式会社について
この新たな健康診断サービスが、地域の皆様の健康維持に寄与し、心豊かな生活を提供する一助になればと期待されているところです。