レンタルのニッケンが計測ネットサービスを完全子会社化

株式会社レンタルのニッケン、計測ネットサービスを完全子会社化

2025年3月21日、株式会社レンタルのニッケン（以下、ニッケン）は、計測ネットサービス株式会社（以下、計測ネット）の普通株式全株を取得し、計測ネットを完全子会社とすることを発表しました。この決定は、ニッケンが持つ建設機械のレンタル事業と、計測ネットが得意とする自動測量サービス事業とのシナジー効果を狙ったものです。

企業背景と経営理念

設立から58年の歴史を持つレンタルのニッケンは、土木、建築、産業関連機械のレンタルを中心に、自社商品開発や販売、修理業務も行う企業です。具体的には、東京都港区東新橋に本社を置き、全国の顧客に幅広いサービスを展開しています。これに対して、計測ネットは1998年に設立され、計測・測量機器のレンタルと、それに関連するシステムの開発を手掛けている企業です。特に、インフラや建設現場における安全管理や施工品質の向上を目指した計測ソリューションが特徴であり、高い技術力を誇ります。

自動計測の重要性

近年、日本では建設労働人口の減少が進んでおり、建設現場の効率化や省人化がますます重要な課題となっています。この流れを受けて、計測ネットの自動計測技術の需要は増加することが予想されます。特に、同社が提供する自動測量サービスは、現場での安全性と作業の効率を高めるためのキーテクノロジーとして位置付けられています。これにより、作業者の負担を軽減し、より安全な作業環境を提供することが可能になります。

力を合わせることでのサービス向上

今回の株式取得によって、ニッケンは計測ネットとの強力なパートナーシップを構築し、両社の専門性を組み合わせることで、顧客へ付加価値の高いサービスを提供することを目指しています。具体的には、レンタル業界と計測機器技術の融合により、現場の効率的な運営や安全対策を実現する新たなソリューションを展開予定です。

2つの企業の今後

今後、ニッケンは計測ネットを通じて自社事業の強化を図り、さらなるサービスの多様化を進めていく計画です。一方、計測ネットもニッケンの力を借りることで、自社の成長を加速し、業界での競争優位性を確立していく見込みです。両社は共に手を取り合い、顧客ニーズに応えるソリューションを展開するための新たなステージへと進んでいくことが期待されています。