スーパーホテルが実現した外国籍スタッフによる支配人就任
株式会社スーパーホテルは、175店舗を展開する宿泊施設の運営を行う企業であり、今般、外国籍のスタッフが初めて支配人として名を連ねることになった。この取り組みは、国内外の人材育成を推進する「SHHAM」からのグローバル人材の登用によって実現した。
ホテルのあり方が変化しつつある中、スーパーホテルでは「Natural, Organic, Smart」というコンセプトを掲げ、持続可能なライフスタイルの提案に努めている。この理念を実現すべく、2025年7月から、ミャンマー出身のピューさんとヌイさんが「スーパーホテル新橋・烏森口」の支配人に、さらにミャンさんが「スーパーホテル広島」の支配人に、そして王さんと李さんは「スーパーホテル東京・日本橋三越前」の支配人になることが決定した。
ベンチャー支配人制度の意義
スーパーホテルの「ベンチャー支配人制度」は、宿泊業界における新たな人材活用モデルの一つである。これはホテル勤務の経験がなくても、起業を目指すパートナーと2人1組で応募し、経営ノウハウを実践しながら学ぶことができる独自のプログラムだ。この制度によって、両者が互いにメリットを得られるWIN-WINの関係が構築されている。
最近、日本国内では人材不足が深刻な問題となっているが、スーパーホテルではこの制度への外国籍人材からの関心が増している。2024年1月末時点で説明会の応募数は前年比1.27倍、選考の応募数は5倍に達するなど、注目が集まっている。スーパーホテルがこの問題を解決へ導こうとする姿勢は、多くの人々の期待を集めている。
SHHAMの役割
スーパーホテルの成長に欠かせないのが、ミャンマーの人材育成機関「SHHAM」の存在である。SHHAMでは、宿泊業や介護業界向けに特化した教育と訓練を行い、日本の市場に適応するためのスキルを身につける。現場研修や日本文化の講義を通じて、スーパーホテルの品質に見合った人材が育成されている。これにより、インバウンド需要の増加にも柔軟に対応できる体制が整っている。
新たな挑戦をする支配人たち
ピューさんとヌイさん
ピューさんとヌイさんは、ミャンマー出身の1期生でお互いに支え合いながら、初の支配人就任を果たす。ピューさんは接客業の経験を生かし、お客様には「第二の我が家」と思えるような温かいサービスを提供することを心掛けている。一方、ヌイさんもスタッフの士気を高め、働きやすい環境作りに取り組む意向を示している。
ミャンさん
ミャンさんは、「スーパーホテルPremier JR奈良駅」での経験を経て、広島店の支配人に就任する。お客様だけでなく、スタッフやビジネスパートナー全員が楽しく働ける環境作りを目指している。将来的には母国ミャンマーに医療支援を行う「ホテル×病院」を設立する夢も抱えている。
王さんと李さん
中国出身の王さんと李さんは、8月に東京・日本橋三越前での支配人としての道を歩み始める。彼らは店舗運営を通じて経営やマネジメントのスキルを習得した後、将来的には日本と中国をつなぐ貿易会社を設立する夢を持っている。
今後の展望
スーパーホテルは、これからも海外からの人材の受け入れを進め、さらなる成長を目指していく。この取り組みを通じて、グローバルな視点を持つ支配人たちが日本のホテル業界をリードし、母国との架け橋となることが期待されている。スーパーホテルにおける新しい風は、様々な国の文化を取り入れたサービスモデルを生み出し、業界全体にも良い影響を与えるに違いない。
会社概要
スーパーホテルは、国内174店舗、海外1店舗を展開しており、健康的で持続可能なライフスタイルの実現に力を注いでいる。エコ・ファースト制度による環境保全への取り組みも評価されており、地域活性化や次世代支援などのSDGs活動にも積極的に関与している。
公式サイト:
スーパーホテル
SDGsの取り組み:
SDGs活動
SDGsREPORT 2024:
報告書
「エコ・ファースト制度」について:
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