新たな挑戦を見据えるエイトノット
大阪の堺市に拠点を置く株式会社エイトノットは、船の自動運転技術を開発する革新的なスタートアップです。このたび、広島県で実施されている新たな支援プログラム「Hiroshima Launchpad: North America 2025」において、事前調査コースとネットワーク構築コースの2つに採択される運びとなりました。
このプログラムは、広島県が「ひろしまユニコーン10」というプロジェクトの一環として、企業価値や成長性の高いスタートアップ企業を支援し、北米市場への進出を促進するものです。エイトノットは、このプログラムを活用して、米国市場での事業推進に向けた準備を進めます。
船舶の自律航行技術を生かす
自律航行プラットフォーム『エイトノット AI CAPTAIN』は、エイトノットが開発した商業用の自動運転船技術です。2021年より広島県内で試験運航を実施し、様々な条件下での航行技術の安全性を高めてきました。この技術の背後には、高性能センサーやカメラによる周辺状況の把握があり、AIが最適な航路を選択するシステムが搭載されています。
エイトノットは、北米市場に進出することで、誰もが安心して船を扱える未来を目指し、新しい海上モビリティの在り方を創造していきます。
プログラムによるサポートの内容
Hiroshima Launchpad: North America 2025に採択された企業には、セミナーやメンタリングを通じて事前準備が支援され、特にボストンでの現地プログラムが重要な役割を果たします。ここでの活動を通じて、エイトノットは米国内の市場環境を理解し、競合企業分析に必要な情報を取得することが期待されています。
さらに、事業提携先や販売チャネルを開拓するためのネットワーキングも行います。これにより、北米市場での継続的な成長を目指すエイトノットのインフラが強化されることでしょう。
2027年の本格進出を見据えて
エイトノットは、この支援プログラムだけでなく、先日採択されたJETROの「Global Startup Acceleration Program (GSAP)」などのサポートを受け、2027年に北米市場への本格進出を狙っています。さらに、米国企業E-Force Marineとの共同実証実験を通じて、技術の実用化と市場ニーズの両方を満たす取り組みも進めていく計画です。
株式会社エイトノットは、船舶の自律航行技術を中心にした「海のDX」と「船舶のロボット化」を進め、より身近に感じられる海上輸送の実現を目指しています。エイトノットの未来の挑戦に、ぜひご注目ください。