学生起業が生み出す新たな就活の形
2025年4月26日、大阪の象徴的な建物である梅田スカイビルの36階にて、学生が自主的に立ち上げたスタートアップ企業「株式会社インターン」が主催する『関西インターンエキスポ2025春』が開催されます。設立からわずか半年にもかかわらず、すでに多くの大手企業が参加するこのイベントは、今注目を集めています。
新しい就活の潮流
『関西インターンエキスポ』は、就活を新しい形で進化させようとする試みです。約4割の学生が広報解禁前に内定を取得する現状を受け、従来の採用モデルの変革を目指しています。従来の形式的な面接を超えて、学生と企業の双方が互いに理解を深めるための場を提供します。これにより、「挑戦→適応→採用」の流れを標準化し、学生と企業のミスマッチを減少させることを狙っています。
学生目線のイベント設計
主催者の川井裕心さん(21歳)、立命館大学の学生である彼は、自らが就職活動を経験した際の課題を踏まえ、学生が主体となって設計することに意義を見出しました。川井さんは「学生目線でのイベントこそ、企業と学生が本音で交流し、ミスマッチを解消できる」と話し、今回のイベント開催に至った背景を語っています。
参加企業と多様な交流機会
当日は、参加企業によるプレゼンテーション、座談会、立食会などが行われ、学生が企業担当者とじっくり話す機会が設けられます。参加企業には、パナソニックグループ、住友商事、シン・エナジー、ロート製薬など、日本を代表する企業が名を連ねています。これにより、学生は就職活動の枠を超えて企業の実情を理解することが可能になります。
意義ある交流を
最近の新卒採用市場は、大規模なナビサイト主催のイベントから脱却しており、学生自らが企画する活動の重要性が増しています。参加者の人事担当者は「学生が主体で進めることで、形式にとらわれない本音のコミュニケーションが期待できる」と述べています。そして、関西圏の学生にとっては貴重な情報収集の場ともなっています。このイベントは、自らのキャリアを考える機会としても非常に意義深いものです。
地域を越えた就活トレンド
就職内定率が上昇している中で、関西の大学生は首都圏に比べ情報の接点が少ないという現実があります。関西エリアにおける就活文化の革新を目指す『関西インターンエキスポ』は、地方学生にとって一流企業とのダイレクトな対話の機会を提供し、地域を越えた就活のトレンドを作り出す可能性を秘めています。
まとめ
関西から発信される新たな就活文化が、全国に波及することを期待しつつ、学生主体の活動による変革が進むことを願っています。関西から始まるこのイノベーションが、未来の就職活動のスタンダードとなる日も近いかもしれません。参加を希望する学生たちは、各大学の情報を元に早めに申し込みを行い、次世代の就活の風を感じてみてはいかがでしょうか。