未来を切り拓く挑戦者
2025-04-17 18:46:25

挑戦の精神で未来を切り拓く大阪経済大学の若き研究者たち

挑戦の精神で未来を切り拓く大阪経済大学の若き研究者たち



大阪経済大学経済学部の岡島成治ゼミは、学生たちが社会の根深い問題に真正面から取り組む場所として知られています。彼らはデータを駆使し、情熱をもって挑戦的な研究テーマに向き合い、自らの成長を追求しています。今年度も、地方衰退、医療費問題、企業の不正といった困難なテーマに取り組み、その成果が各種コンテストでの受賞につながっています。

津波の後に見えた課題「市町村合併」のリアル



岡島ゼミの中でも特に注目を集めたのが、角崎瞬さん(3年生)のチームによる「平成の市町村合併と定住自立圏の政策評価」に関する研究です。2024年の能登半島地震を契機に、過疎地域のインフラや復旧の課題が浮き彫りになる中、彼らはかつての先輩たちが挫折したテーマを再挑戦しました。

角崎さんは「震災を機に“今やるべきだ”と確信した」と語り、財政支出、住民サービス、人口推移などのデータをもとに行政効率の変化を分析。最優秀論文賞を受賞した彼らの研究は、大阪府からも政策提言の依頼を受け、瞬く間に社会に影響を与えるものでした。

医療の闇に切り込む「薬価差益」の真実



次に、土井遥斗さん(3年生)らが挑んだのは、医療と経済の接点に焦点を当てた「医薬品選択に潜むマークアップ(薬価差益)の影響」です。彼らの研究は、薬価差益問題の実態を探るために病院や製薬会社へのヒアリングを実施し、その結果、制度の建前と現実の乖離を浮き彫りにしました。

土井さんは「数字で語ることで説得力が生まれる」と感じ、医療分野における経済の視点の重要性を実感。ISFJの優秀政策提言賞を受賞し、彼らの研究が医療業界に与えた影響は大きなものとなっています。

企業倫理を探る挑戦と成長



また、中山慶人さん(4年生)は、行動経済学の観点から企業の不正問題に迫りました。自動車業界における燃費不正を例に取り、企業が不正を選択する合理的理由を数値モデルで示しました。中山さんは「罰金を上げるだけでなく、発覚率を上げる制度設計が必要」と警鐘を鳴らし、行動経済学会第18回大会で奨励賞を受賞しました。

受け継がれる「岡島イズム」と学生たちの挑戦



岡島ゼミでは、現役生たちが自発的に集まり研究に取り組む姿勢が強く根付いています。また、OB・OGによるネットワークも活用され、専門的なアドバイスを受けながら成長を続けています。また、2年生の鍛治和香さんと磯崎結希さんも、受け継いだデータを基に新たな課題解決策を見出し、コンペティションで受賞。

教育の先駆者としての使命



教員である岡島准教授は、学生たちに自発的な探求を促しながら、研究の面白さを伝えることが教育の使命であると考えています。「本気の挑戦が大きな成長を生む」と語る彼の姿勢は、学生たちの意志を燃え上がらせ、未来の社会に貢献する人材を育成する力となっています。

このように、岡島ゼミの学生たちは、データと情熱を武器に挑戦を続けており、その活動はますます注目を集めています。今後も彼らの成長と活躍から目が離せません。


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