宮島でサスティナブル
2025-11-15 09:34:24

宮島で始まるサステナブルな新たな挑戦「Precious Plastic Miyajima」

宮島で始まるサステナブルな新しい挑戦



2025年10月、広島県廿日市市・宮島で「Miyajima Blue Initiative」として、サステナブルツーリズム事業の一環として「Precious Plastic Miyajima」が始まります。このプロジェクトは、海洋プラスチック問題を地域資源に再生することを目的としており、NPO法人唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)とSUP宮島が協力して立ち上げています。

発泡スチロールとマイクロプラスチックの現実



観光客で賑わう宮島の表側とは対照的に、裏側のビーチでは発泡スチロール由来のマイクロプラスチックが浜辺を埋め尽くしている光景が広がり、参加者たちはその現実に驚きを隠せませんでした。この現象は、海外からの漂着ゴミが少ない桂島にもかかわらず、全国各地の沿岸が抱える深刻な環境問題を浮き彫りにしています。一方で、宮島の名産である牡蠣の養殖現場では、プラスチック資材の再利用やアップサイクルへの関心が高まり、「地域の海で出たプラスチックを地域の手で再生したい」という声も聞かれました。

唐津発のアップサイクル拠点の取り組み



「Precious Plastic 唐津」は、オランダで発生したオープンソースの循環システムを活用し、唐津市内で回収したプラスチックごみを粉砕し、再成形する拠点として注目されています。作り出されたアイテムはコースターや雑貨など多岐にわたります。このプロジェクトはワークショップや教育プログラムとも連携し、市民や企業が楽しく循環型社会を体験できる場を提供しています。大阪・関西万博では「BLUE OCEAN DOME」で講演やワークショップを行い、国内のアップサイクルの先進事例として注目の的となっています。

宮島での具体的な取り組み



今回の現地プログラムでは、Precious Plastic 唐津から射出成型機が持ち込まれ、MEISEI製の金型を使用したデモンストレーションも実施されました。岡山県で活動するPrecious Plastic Kurashiki(倉敷芸術科学大学「PlaGei:プラ芸」)チームも参加し、素材管理やワークショップ手順に関する情報が共有されました。このように、多くの専門家が一堂に会し、プラスチックの再利用に向けた具体的なアイデアを検討しました。

「Miyajima Blue Initiative」の未来



SUP宮島が展開する「Miyajima Blue Initiative」では、オランダ発のPlastic Fishingをテーマに、海に漂うプラスチックを釣り上げ、再利用する新しい活動が計画されています。この取り組みは観光業と環境保全を掛け合わせた地域循環モデルとして大きな注目を集めています。「Miyajima Blue Initiative」は、“海の課題を未来の可能性へ変える”というテーマのもと、成長を続けます。

サーキュラーエコノミーの推進



NPO法人唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)は、Precious Plastic Japan Teamの一員として、今後も宮島での活動を技術や教育の両面で支援し、地域を越えたサーキュラーエコノミーのネットワークを構築していく方針です。

このように、宮島における「Precious Plastic Miyajima」の取り組みは、地域資源を活用した新たな挑戦となります。多くの人々がこの活動に参加することで、持続可能な未来を育むことが期待されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: サステナブル 宮島 Precious Plastic

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。