吹田市で始まる廃食用油の市民回収
吹田市に新たなサステナブルな取り組みが登場しました。コスモエネルギーホールディングスのグループ企業であるコスモ石油と、日揮ホールディングス、レボインターナショナルが共同で「廃食用油市民回収」を開始します。このプロジェクトは、家庭から出る廃食用油を集めて持続可能な航空燃料(SAF)に資源化することを目的としています。
この取り組みは、2025年3月に締結された連携協定に基づいており、大阪府内の5つのサービスステーションに専用ボックスを設置することで行われます。回収が始まるのは2025年7月1日からです。これまでの東京都と大阪府堺市で実施された回収実証から得たノウハウを踏まえ、吹田市での回収が展開されます。
廃食用油のリサイクルプロセス
このプロジェクトでは、回収した廃食用油をレボインターナショナルが収集し、コスモ石油堺製油所のプラントに供給します。このプラントでは、国産のSAFが大規模に生産され、航空業界への供給が行われます。家庭からの廃食用油が航空燃料として再利用される姿は、資源循環型社会の実現に向けた大きな一歩です。
特に、家庭から排出される常温液体の植物油を対象とし、飲食店などから出る事業系の廃油は対象外となりますのでご注意ください。
回収ボックスの設置場所
吹田市内の各サービスステーションには、次の5つの場所に回収ボックスが設置されます。
1.
セルフステーション佐井寺(吹田市上山手町22-5)
2.
セルフステーション南千里(吹田市佐竹台1-6-2)
3.
セルフピュア万博前(吹田市千里万博公園13-1)
4.
セルフピュア吹田江坂(吹田市芳野町2-4)
5.
セルフピュア千里丘(吹田市清水12-13)
これらのサービスステーションでは、9時から18時までの間、廃食用油の回収が行われます。市民の皆さんは、ペットボトルなどのしっかりと蓋が閉まる容器に入れた廃油を持ち込んで、リサイクル活動に参加できます。
環境への影響
この新しい取り組みは、カーボンニュートラルを目指す航空業界のサポートにもつながります。コスモエネルギーグループは、日揮HDやレボインターナショナルと強力に連携し、SAFのサプライチェーン構築を加速させていきます。また、この活動を通じて、日本国内における脱炭素化や資源循環の機運を高め、国産SAF供給体制の強化が期待されます。
「私たちの家庭から出る廃食用油を航空燃料に変える」という新たな資源の循環モデルが確立されることで、環境意識の高い地域社会の形成にも寄与することでしょう。
これを機に、ぜひ廃食用油回収への参加を検討してみてください。詳細は、コスモ石油の公式ホームページでご確認いただけます。