斎藤英次商店が新たな環境への挑戦、カーボンニュートラル段ボールを初出荷
2025年9月、株式会社斎藤英次商店は業界初となる『カーボンニュートラル段ボール』の原材料を、レンゴー株式会社およびいわき大王製紙株式会社に初めて出荷しました。この取り組みは、温暖化対策としての意味を持たすものであり、今後の持続可能な社会を目指す上で大きな一歩となっています。
背景と課題
近年、環境問題への意識が高まる中、様々な業界で温室効果ガスの削減が求められています。特に製紙業界は、包装資材に関する需要の増加とそれに伴う環境への対応という二つの課題に直面しています。旧来の製品が環境に与える影響を考慮し、斎藤英次商店はリサイクルと再利用の観点から新しい発想をもたらしました。これにより、CO₂排出量を実質ゼロに抑えた原料を提供することが可能になりました。
カーボンニュートラル段ボールの特性
『カーボンニュートラル段ボール』は、古紙の回収から加工までの過程で排出されるCO₂をオフセットし、環境への負担を最小限に抑えた製品です。具体的には、同社のリサイクルセンターで処理を施した古紙を使用し、CO₂排出量をゼロに近い状態で供給しています。また、この製品は単なる原材料ではなく、環境に配慮した企業姿勢を明確に示す素材でもあります。
カーボンニュートラルの実現
1.
CO₂排出量を実質ゼロに:古紙の回収・加工過程で発生するCO₂を徹底的にオフセットし、環境負荷を削減。
2.
資源循環を支える取り組み:回収から供給までのプロセスを確立し、資源の有効活用を促進。
3.
環境価値を備えた素材:価格以外の環境価値を企業に伝える重要な要素として機能。
初出荷の概要
この取り組みの具体的な動きとして、2025年9月15日にレンゴー株式会社への出荷、翌日16日にはいわき大王製紙株式会社へ初納品を行いました。この初出荷を契機に、斎藤英次商店は環境に配慮した企業としての存在感を一層強化していくことでしょう。
今後の展望
今後は国内外の製紙会社との連携を進め、より広範囲なサプライチェーンでの脱炭素化を目指します。保有する技術とノウハウを駆使し、資源循環型社会の実現に向けた原料供給の仕組みをさらに強化していく方針です。
企業理念である「物の価値と心の価値をつなぎ、できてよかったの幸せで世界を豊かにします」という言葉が、まさにこの取り組みを象徴しています。斎藤英次商店の今後の活躍に期待が寄せられています。