大阪ガスのLNG契約
2025-02-28 11:01:06

大阪ガス、UAEアブダビにてLNG供給契約を締結しエネルギー安定化へ

大阪ガス、アラブ首長国連邦との新たなLNG供給契約を締結



大阪ガス株式会社は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国に本社を置く国営石油会社ADNOCとの間で、液化天然ガス(LNG)の売買契約を結びました。この契約により、大阪ガスはアブダビで生産されるLNGを、今後15年間にわたって最大80万トン/年という規模で受け取ることになります。

ルワイスプロジェクトの概要



契約の対象となるLNGは、アブダビのルワイス工業都市に新たに設立されるLNG基地で生産されます。この基地は、年間最大960万トンのLNGを生産可能で、世界各国、特に日本を対象に供給される予定です。ルワイスプロジェクトは、アブダビのエネルギー供給のさまざまな需要に応える重要なプロジェクトです。

この契約の締結は、大阪ガスにとってアブダビからLNGを長期的に調達する初めての試みであり、エネルギー調達の安定性を大いに向上させるものと期待されています。エネルギー供給の安定化は、今後の環境行動や社会の持続可能性にいくつかのプラスの影響を及ぼすことでしょう。

Daigasグループの展望



さらに、大阪ガスの親会社であるDaigasグループは、中期経営計画「Connecting Ambitious Dreams」において2030年に向けて、安定したエネルギー供給とトランジション期への貢献を強化する方針を示しています。特に、カーボンニュートラルに向けた基盤構築を進めるため、天然ガスを重要なエネルギー源として位置づけ、低・脱炭素化の促進に向けた取り組みを進めています。

本契約の詳細



以下は、本契約の詳細です:
  • - 売主:ADNOC社
  • - 買主:大阪ガス株式会社、Osaka Gas Energy Supply and Trading Pte. Ltd.
  • - 契約期間:2020年代後半から15年間
  • - 契約数量:年間最大80万トン
  • - 受渡条件:DES(Delivered Ex Ship、揚地渡し)

ルワイス工業都市のプロジェクト概要



このプロジェクトの株主構成は、ADNOCが60%を占め、三井物産子会社、BP子会社、Shell子会社、TotalEnergies子会社がそれぞれ10%を出資しています。基地は液化設備2系列、LNGタンク2基、LNG出荷桟橋1基を持ち、960万トン/年の生産能力を誇る予定です。また、プロジェクトの進行に伴い、地域経済の発展や新たな雇用の創出にもつながると考えられています。

このように、大阪ガスのLNG供給契約は、エネルギー供給の安定化と持続可能性に向けた重要な一歩となるでしょう。今後も、大阪ガスは国内外のエネルギー市場において、責任あるプレイヤーとしての役割を果たしていくことが期待されます。


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