医療業界の新たなサポートツール「フィンガーアシスター®」
2025年11月1日、医療機器開発企業である株式会社キャステムが新たな商品「フィンガーアシスター®」を発売します。この製品は、内視鏡処置具の操作を支援するために設計された補助具であり、大学や医療機関との連携を基に開発されました。
開発背景
この補助具は、大阪大学大学院医学系研究科の中島清一教授と愛知県の医療法人山下病院の専門家たちの監修の下、製品化されました。彼らは、次世代内視鏡治療学プロジェクト「プロジェクトENGINE」を通じて、臨床の現場で求められるニーズを反映したアイデアを提供しました。
特徴と利点
「フィンガーアシスター」は、内視鏡業務を高効率化するための多くの特徴を備えています。主な特徴の一つは、視野を安定させたまま処置具を操作できることです。この機能により、医療従事者は手元の操作に専念しやすく、処置の精度を向上させることが可能です。
また、この補助具はエラストマー素材で作られており、耐久性に優れています。洗浄や消毒を行うことで、繰り返し使用ができるため、コストパフォーマンスにも優れています。使用者の手にフィットするように設計されており、熟練者から初心者まで幅広い人々が使いやすい点も魅力です。
使用方法
フィンガーアシスターの使用は非常に簡単です。まず、内視鏡処置具を補助具の鉗子口に通し、適切にはめ込んでいきます。その後、鉗子口から10mm程度離れた位置で処置具を操作します。このシンプルな手順により、複雑な醫療行為がよりスムーズに行えるようになります。
注意事項
使用前には、手術手順や製品の取り扱いに関する理解が必要です。さらに、使用後の消毒が欠かせない他、異常があれば使用しないことが求められます。また、特定の処置具との相性にも留意が必要です。
プロジェクトENGINE への参画
キャステムは、医療現場のニーズを反映した製品開発を積極的に進めており、大阪大学の「プロジェクトENGINE」にも参加しています。このプロジェクトは、大学と企業が共同で医療機器や技術の開発を行うためのオープン・イノベーションの場として、多くの人々に貢献しています。
まとめ
「フィンガーアシスター」は、医療現場での内視鏡処置の効率化に寄与する新しいアイテムです。公式オンラインショップでの販売を開始し、全国送料も300円と手頃です。医療現場での活用が期待されるこの製品は、今後の内視鏡治療に新たなスタンダードをもたらすでしょう。