ガリレイの新たな挑戦
2027年3月、大阪市に新たな人材育成の拠点「バリューアップセンター」が設立されます。このセンターは、ガリレイ株式会社が若手社員を対象にした研修や開発を行うための施設です。2025年10月7日には、地鎮祭が執り行われ、関係者が集まりその成功を祈願しました。
「バリューアップセンター」誕生の背景
ガリレイ株式会社は、近年特に深刻な技術者不足に直面しており、その解決に向けた取り組みが求められています。若い世代の雇用の安定や技術の継承が重要な課題となっている中、2022年から始まった「ガリレイアカデミー」はその一環です。このアカデミーでは、製品知識からメンテナンス技術まで、様々なスキルを約1.5ヶ月のプログラムで学ぶことができます。
このようにして育成された195名の卒業生が、全国で活躍していますが、さらなる人材育成の強化を目的に「バリューアップセンター」が設立されることになりました。この新店舗は、研修だけでなく、実際の開発試験室や宿泊施設、社員寮を兼ね備えた複合的なスペースとなる予定です。
拠点概要
バリューアップセンターの概要は以下の通りです。
- - 所在地: 大阪府大阪市西淀川区御幣島2-13-23
- - 敷地面積: 2,148㎡
- - 延床面積: 4,675㎡
- - 構造: 鉄筋コンクリート造地上7階建
- - 投資額(見込み): 約36億円
- - 施設: 研修所、事務所、宿泊施設、共同住宅
建設は2025年10月に着工し、2027年3月に完成する予定です。この施設は、「人とともに技術を育て、食といのちの未来を拓く」という理念の下、次世代の技術者を育成することを主眼に置いています。特に、コールドチェーンの技術者が増えることで、業界全体の質の向上と技術者不足の解消に寄与することが期待されています。
地鎮祭の様子
地鎮祭当日は、ガリレイ株式会社の代表取締役社長、福島豪氏をはじめとする関係者が出席。地鎮の儀が行われ、新拠点の無事な完成を祈願しました。このような儀式は、新しい拠点のスタートを意味するものであり、参加者の期待感が表れていました。
技術者育成の重要性
日本の多くの業界で課題となっているのが、技術者の高齢化と若年層の離職率です。特に冷凍冷蔵技術は、食の安全を支える重要な役割を担っています。このため、業界のベテラン技術者たちは、その技術と経験を若い世代に伝承し、安定したサービスの提供を心がけています。
ガリレイアカデミーでは、実機を使った実習を通じて即戦力となる人材の育成に力を入れています。授業内容は多岐にわたり、メンテナンス技術、トラブルシューティング、そして公的資格の取得支援などが盛り込まれています。また、アジア各国にもアカデミーを展開し、国際的な人材育成にも努める計画です。
まとめ
「バリューアップセンター」は、ガリレイ株式会社の今後の発展を支える重要な施設となります。この拠点を通じて、業界内の技術力の向上が実現されることを期待しています。そしてさらなる成長に向けた挑戦が始まったのです。