Z世代・ミレニアル世代が選ぶ、今注目の楽器演奏事情

株式会社inoteが実施した「楽器演奏に関する実態調査」において、最近楽器を始めたZ世代やミレニアル世代の動向が明らかになりました。調査対象は、近年楽器に挑戦した10代後半から40代前半の男女300名。そこで浮かび上がった楽器のトレンドや、練習方法、メンタルヘルスに与える影響を紹介します。

始めるきっかけ

調査で明らかになったのは、「昔やっていた楽器に再挑戦したい」という意見が26.7%で最多でした。また、18%の人が「YouTubeやTikTokの演奏動画を見て始めた」と答えています。SNSでの演奏動画が新たな楽器人口を生み出す実態が垣間見えます。これに加えて、自宅での時間が増加したことや、ストレス解消を目的とした人たちも多く見受けられました。これらの要素が相まって、ミレニアル世代やZ世代が楽器に親しむことに寄与しているようです。

自主練が新常識

練習方法に関しては、約60.7%の人が「YouTubeなどの動画を見ながら独学」と答えました。対する従来型の音楽教室に通っている人は18.0%と少数派。無料で質の高い教材にアクセスできる環境が、独学のスタイルを推進しています。また、教則本や楽譜サイトを活用する人も42.0%に達しました。全体の67.3%の人が独学で学んでいるという事実は、デジタル環境の影響力を如実に示しています。

メンタルヘルスへの影響

楽器を始めたことでメンタルや生活にどのような変化があったのかを尋ねたところ、最も多かったのは「ストレスが減った」という答えで29.7%を記録しました。次に「自己肯定感が上がった」が22.0%となっており、楽器学習がメンタルケアにも寄与している様子です。特に、できなかったことができるようになるという実感が、自己肯定感の向上に繋がっているのではないかと考えられます。

まとめ

今回はZ世代・ミレニアル世代における楽器演奏の実態に関する調査結果をご紹介しました。動画プラットフォームを活用した独学スタイルの普及や、メンタルヘルスへの影響が特に注目されます。アートや音楽は、ただの趣味ではなく、心の健康や成長を促進する重要な要素であることが示されたのではないでしょうか。音楽を始めたいと思う全ての人に向けて、有益な情報を提供する「Music Diversity」で、あなたにぴったりの楽器や音楽教室を見つけてください。