クリュッグとマックス・リヒターによる新たな挑戦
日本でのシャンパーニュの名門、クリュッグが、現代の作曲家・ピアニストであるマックス・リヒターとの特別なコラボレーション「Every Note Counts」を発表しました。このプロジェクトは、シャンパーニュと音楽の境界を超えた美しいハーモニーを体現しています。
シャンパーニュの哲学
クリュッグの創業者ヨーゼフ・クリュッグの信念には、「最高品質のシャンパーニュを毎年世に送り出す」ことが掲げられています。この哲学は今なおメゾンの基盤であり、単一年や特定の品種に頼らず、シャンパーニュの複雑さやバランス、そして繊細さを追求した作品が生み出されています。たとえば、各テロワールを反映させるために、様々な要素が絶妙に組み合わされ、一つの作品として調和を生み出しています。
新プロジェクト「Every Note Counts」は、まさにこの哲学を具現化したものです。音楽とシャンパーニュ、それぞれの要素が互いに響き合い、ひとつの表現に昇華される瞬間を捉えています。
音楽としてのシャンパーニュ
マックス・リヒター氏は、2008年のシャンパーニュキュヴェにインスパイアされ、三部作「Krug from Soloist to Orchestra in 2008」を創作しました。この作品は、シャンパーニュの各キュヴェとの関係性を重視し、それぞれの特徴を表現した音楽です。
- - 第1楽章「Clarity(クラリティ)」では、クリュッグ クロ・ダンボネ 2008の特性が表現されています。これは、単一区画かつ単一品種から得られる純度と独自性を持つ独奏曲です。
- - 第2楽章「Ensemble(アンサンブル)」は、2008年の理想的な気候条件がもたらしたテクスチャーとバランスを室内楽で表現した作品です。
- - 第3楽章「Sinfonia(シンフォニア)」は、11年にわたる127種類のワインをブレンドしたシャンパーニュの寛容さを表現した交響曲です。
それぞれの楽章が、シャンパーニュの品質を音楽という形で再創造し、2026年2月にはこの楽曲に関するドキュメンタリー映画も公開予定です。
クリュッグの歴史
1843年に創立されたクリュッグは、当時から幾多の変化を歴史の中で乗り越え、シャンパーニュの品質を守り続けてきました。創業者であるヨーゼフ・クリュッグは、型破りな発想の持ち主であり、品質の高いシャンパーニュを提供することに情熱を注ぎました。彼が確立したブドウ畑の個性を重視するスタイルは、今もなお継承されており、クリュッグのワイン造りには、洗練された技巧と深いこだわりが息づいています。
新しい体験を楽しむ
クリュッグとマックス・リヒターのコラボレーションは、音楽とシャンパーニュが織りなす新たな祭典です。シャンパーニュの一杯を味わいながら、耳を傾け、この芸術的なプロジェクトの真意を感じてみてはいかがでしょうか。詳細は
こちらからご覧いただけます。音楽とワインの融合が生み出す新しい体験をお楽しみください!