はじめに
国立大学法人岡山大学が8月より導入した新しい制度、「ジョブシェア制度」。これは、大学の事務職員が異なる部署で多様な業務を経験することで、彼らの専門性やスキルを高めることを目的としています。この取り組みの一環として、参加事務職員は、国際部門以外の職員5人が選抜され、2025年10月にラオスとカンボジアで開催された国際イベントに参加しました。
ジョブシェア制度の目的
この制度は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業、「J-PEAKS」の一環として、職員が国際的な視野を持ち、柔軟な対応力を備えた人材へと成長するための取り組みです。「ナレッジワーカー」と呼ばれる、知識を活かして新しい価値を創造する人材の育成を目指しています。
国際イベントへの参加
参加した事務職員たちは、ナレッジマネジメントシステムの構築に寄与する一環として、JICAラオス日本センターやカンボジア日本人材開発センターで実施された国際イベントに参加しました。そこで、日本の大学の教育・研究の取り組みや奨学金制度を数百人の留学希望者に向けて発表し、その現場での実務を通じて貴重な経験を積むことができました。
現地での活動
ラオスでは、ポンケオ・チャンタマリー所長などと留学生の背景について意見交換を行い、現地の高校や大学で日本留学の説明会も実施しました。また、現地の教育スポーツ省や大学の学長への表敬訪問を行い、さらにJICAの田中明彦理事長との面会も入り、通常業務の枠を超えた国際交流が実現しました。これにより、岡山大学の国際的な戦略が一段と強化されました。
海外での実用化
このイベントに参加する中で、岡山大学の環境生命科学研究科の修了生、スリポン博士の研究成果が現地企業と連携して実用化されている様子も確認できました。岡山大学の研究が国際的な場でどのように活用されているかを実際に目の当たりにすることができたのです。
参加者の感想
参加した職員たちは、見聞きしたことが自身の業務や国際業務へどのように関連しているのかを再認識しました。「現地での活動を通じて、留学生が求めているものを直に感じることができた」と語る彼らは、国際交流や多様な視点に触れることで、業務への新たな見方を得ることができたと証言しています。
まとめ
岡山大学のジョブシェア制度を通じて、職員たちは国際的な視野を広げ、地域における教育と研究の重要性を再認識しました。この新たな制度が、岡山大学のさらなる発展につながることが期待されます。今後も岡山大学の取り組みにご注目ください。