矢作建設のSBT認定
2025-09-24 13:35:36

矢作建設工業、SBT認定取得への道のりと展望

矢作建設工業、SBT認定取得への道のり



近年、サステナビリティが注目される中、矢作建設工業株式会社はSBT(Science Based Targets)認定を取得しました。このプロセスにおいて、株式会社エスプールブルードットグリーンがその支援を担当しました。今回は、矢作建設工業のサステナビリティ推進の取り組みと、SBT認定取得の背景について詳しくご紹介します。

矢作建設工業の取り組み



矢作建設工業は、マンションや物流施設の設計・施工を手がける建設業者であり、更に道路やトンネルといった社会基盤の整備も行っています。令和3年4月には「矢作建設グループSDGs宣言」を発表し、環境に配慮した企業活動を推進しています。特に注目すべきは、「YAHAGI Blue ENGINEERING」という独自の環境スローガンを立ち上げている点です。このスローガンには、持続可能な未来を目指すという強い信念が込められています。

現在、矢作建設工業は地域の自治会と連携し、竹林の伐採や運搬を行うなど、実際のフィールドでも活発に環境保全に取り組んでいます。しかし、サステナビリティ推進の専門部署は設けておらず、総務部が中心となり活動を進めています。このように、企業全体での意識統一と協力が大切にされています。

SBT認定取得を目指す背景



SBT認定取得を目指した理由には、国土交通省の評価に関する制度の変更があったことが影響しています。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)による開示や、GHG(温室効果ガス)排出量の算定といった取り組みが進展する中、さまざまな社会的要請が高まっていること実感されていました。

しかし社内では、SBT認定取得に対する意見が分かれ、初めは慎重な姿勢が見られました。ところが、他社の取り組みを知ることで、環境意識が高くなり、会社全体の機運が高まっていくこととなり、SBT認定の正式な取り組みを開始するに至りました。

エスプールブルードットグリーンの選定理由



矢作建設がエスプールブルードットグリーンを選んだ理由は、以前のCDP(Carbon Disclosure Project)回答支援での「安心感のあるサポート」が強く印象に残ったからです。この企業は、矢作建設と誠実に向き合い、必要な情報を明確に伝えてくれるため、非常に信頼感が増しました。

特に、CDP回答を通じて、同社が重点を置くべきタスクが「データ収集」と「最終確認」であることが明らかになり、自社の業務のアウトソーシングにエスプールブルードットグリーンが適切であると判断しました。

建設業の特色に応じたアプローチ



建設業界は多くの企業が関与する特性があり、各プロジェクトごとにデータ収集が難しいという課題があります。このため、SBT認定取得においては“現場のデータをいかに集めるか”という点が重要です。

エスプールブルードットグリーンは、これらの課題に応じた実施可能な算定方法を提示し、明確な方針を示すことで、各部門が負担を感じることなく協力できる仕組みを構築しました。そして、未来を見据えたアドバイスとして「細かい項目に分けた算定」が望ましいと提言しました。これにより、継続的な分析や効果測定が行いやすくなり、今後の活動に向けた確かな基盤が整いました。

得られた成果と今後の展望



運用サービスの導入により、SBT認定取得が投資家からの評価を得ることができ、「良い取り組み」として認識されています。また、同業他社からの問い合わせも増加しており、建設業界での存在感が高まっています。社内では数値目標が設定され、その結果、全社的に「排出量削減の必要性」が意識されるようになりました。

矢作建設工業は今後も、社会的責任を果たす企業としての使命を重視し、サプライチェーン全体での連携に力を入れていく予定です。地域に根ざした企業として、持続可能な未来を目指し、環境への貢献を続けていくことでしょう。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: サステナビリティ エスプールブルー 矢作建設工業

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。