聴覚支援の新時代
2025-10-26 23:56:22

岡山大学とOticonが聴覚支援強化に取り組む新たな一歩

岡山大学とOticonが聴覚支援強化に取り組む新たな一歩



2025年9月19日、岡山大学にデンマークの補聴器メーカーOticonのセバスチャン・サントゥレット博士が訪れ、岡山市および大学関係者と共に聴覚支援の取り組みについて意見を交換しました。これにより、地域住民の聴覚健康を守るための新たな方向性を探る重要な機会となりました。

日本初の難聴児受け入れ施設、岡山かなりや学園の視察



まず博士は、「岡山かなりや学園」を訪問しました。ここは日本で初めて設立された難聴幼児通園施設であり、現在80名以上の園児が通っています。同園では、補聴器や人工内耳を用いた療育の現状を確認し、施設の各種設備を見学。日本におけるインクルーシブ教育の課題についても理解を深めました。

この訪問では、岡山県が推進する「聴覚障害児支援中核機能強化事業」が紹介され、教育と医療の連携の重要性が確認されました。デンマークでの経験と日本の現状を照らし合わせ、双方の知見を基にした意見交換が行われ、より効果的な支援のあり方を模索しました。

加齢性難聴対策の重要性と行政との連携



その後、岡山市役所に移動した一行は、同市が進める加齢性難聴対策についても意見を交わしました。このプロジェクトでは、聴覚検診車「Audika Go」が活用され、早期発見と早期ケアの重要性を伝える講演やパネル展示が行われています。

博士は、この公共・民間連携方式を「公民連携(PPP)の好事例」と評価し、今後の展開とその効果に大きな期待を寄せました。

聴覚支援の未来に向けた新たな協定



岡山大学は「City for Better Hearing(聞こえのまちづくり)」に関する連携協定を岡山市及びデマント・ジャパン株式会社と締結し、地域に根付いた聴覚支援のモデル構築へと進んでいます。

岡山大学病院聴覚支援センターの片岡祐子センター長補佐は、「適切な聴覚障害支援やインクルーシブな社会の実現には、さらなる進展が必要です」とコメントしつつ、医療、療育、行政、企業の共同努力が不可欠であると訴えました。

地域モデルの発展と期待



今回の訪問は、行政、大学、企業が協力して聴覚支援の取り組みを進めていく重要な一歩となりました。これを契機に、岡山大学がさらに成長し、地域持続可能性に寄与できるような先進的な聴覚支援モデルの実現を目指します。

引き続き、岡山大学及び関係機関の取り組みに注目が集まることが期待されます。市民の皆さんも、岡山市が提供する聴覚検診や補聴器購入助成の詳細を確認し、自分自身の聴覚健康に関心を持っていただければと思います。詳しくは岡山市公式サイトをご覧ください。

これからも岡山大学は地域社会と共に、新しい聴覚支援の形を進化させていくことでしょう。


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