パナソニックのAIチャットボット「WisTalk」バージョンアップで探索精度が向上

AIチャットボット「WisTalk」の進化

パナソニックソリューションテクノロジー株式会社が手掛けるAIチャットボット「WisTalk」が、2025年5月に大幅なバージョンアップを果たしました。この新しいバージョンでは、特に図表を多く含む文書の検索精度が飛躍的に向上し、利便性が大きく広がります。

WisTalkの新機能

「WisTalk」は、企業内での問い合わせ対応やナレッジ活用を目的としたAIチャットボットです。既存のドキュメントを簡単に登録でき、それに基づいてさまざまな質問に対して自動応答が可能です。ユーザーは社内の各種規定や専門文書にアクセスしやすくなります。

新たに採用されたOCR（光学文字認識）対応機能は、特に文書内の画像や表に含まれる情報をより正確に読み取ることができます。これにより、図や表の情報を活用した検索や回答が容易になります。多くのフォーマットに対応したこの技術は、社員の業務効率化やナレッジの共有に非常に役立つでしょう。

バージョンアップの詳細

今回のアップデートでは、以下の主な機能が強化されました。

1. 新たな検索エンジンを搭載

パナソニック独自にチューニングされた検索エンジンが導入され、関連性の高い情報をきめ細かく抽出することが可能になりました。これにより、ユーザーはより直感的に、そして正確に回答を得られるようになります。特に、プレビュー表示の改善がなされており、ファクトチェックも容易に行えるようになりました。実際に検索精度は20％向上しました。

2. OCR対応の強化

新たにOCR対応が加わり、画像に含まれる文字を認識し、表形式の文書の情報を高精度で読み取ることが可能になりました。また、ページ内にある画像や表に基づいて最適な読み取り処理が自動で選択されるため、各種文書に対して一層の対応力を発揮します。

3. 単語のバリエーションへの対応

社内用語なども登録可能になり、ドキュメント内で使用されている単語と異なる表現からでも高精度での回答が可能です。これにより、実際の業務で使われる様々な表現を考慮した柔軟な対応が実現しました。

WisTalkの利用シーン

「WisTalk」は、単なる問い合わせ対応を超えて、コーポレート部門や技術・開発・品質管理部門での業務効率化にも貢献しています。導入事例も増え、さまざまな部門でのナレッジ共有や情報検索が進んでいます。この進化によって、仕事の質を高め、時間を節約する手助けをしています。

まとめ

AIチャットボット「WisTalk」のバージョンアップは、特に図や表を含む文書においてその能力を最大限に発揮します。今後もますます進化を遂げ、企業内での有用性が高まっていくことでしょう。これによって、社内のコミュニケーションや業務の効率化が進むことを期待しています。詳しくは、WisTalkの公式サイトをご覧ください。