角川文庫の名作『怪談・奇談』が新たに重版!
株式会社KADOKAWAは、1956年に初版が刊行されたロングセラー文庫『怪談・奇談』の121刷目の重版を決定しました。この名作には、著名な作家であり怪談の大家でもあるラフカディオ・ハーンの作品が収められています。この度の重版に際し、オビには人気の怪談師、島田秀平氏の推薦コメントが掲載されており、「今、読んでもめちゃくちゃ面白い!ぜひ「お怪談の世界」をお巡りください」との言葉が添えられています。
『怪談・奇談』は数多くの掌編が収められており、特に「耳なし芳一のはなし」や「ろくろ首」、「雪おんな」といった、日本の古き良き怪談が新しい視点で語られています。ハーンは日本の伝説や民話を独自の解釈で描き、陰惨さと美を併せ持つ作品を生み出しました。
多彩な物語のラインナップ
本書に収められた怪談は、約42篇からなり、その内容は多岐にわたっています。耳を傾けて楽しむことのできる物語から、目を背けたくなるような恐怖の描写まで、さまざまなスタイルがあります。たとえば、盲目の琵琶法師の悲劇を描いた『耳なし芳一のはなし』は日本のゴシック文学の一つとしても評価されています。その他にも、伝説的な怪異の数々や、死者が帰ってくる話など、心を奪われる魅力的な物語が揃っています。
ハーンの生涯と作品
ラフカディオ・ハーン(1850年生まれ)は、ギリシャ系アイルランド人として生を受けた後、19歳でアメリカに渡り、その後、世界各国を旅しました。彼は1890年に日本に移住し、1904年に亡くなるまで、日本文化や人々の深層に触れ、その魅力を広める作品を数多く残しました。ハーンは、「小泉八雲」と名乗り、英文学を教えつつ、日本の怪談や民話を体系的に収集し、彼自身の解釈を通じて多くの読者に届けました。
最新の重版で再確認する価値
『怪談・奇談』は、時代を超えて人々に読み継がれている作品で、怪談ファンにはたまらない一冊です。島田秀平氏の推薦を受けて、この重版に触れることで、改めてその深みと面白さを再発見するきっかけになることでしょう。定価748円(本体680円+税)で購入できるこの書籍は、ISBN9784042120018で、全国の書店やオンラインで手に入ります。
是非、この機会に日本の古典的な怪談の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。現代においても、その価値は色あせていません。