大阪電気通信大学が四條畷警察と共に特殊詐欺防止に取り組むAIカメラ設置式を開催
大阪電気通信大学と四條畷警察、AIカメラで特殊詐欺を未然に防止
2025年7月23日、地域社会の安全を守るため、大阪電気通信大学が四條畷警察と連携し、重要なイベントであるAIカメラの設置式が開催されました。この取り組みは、特殊詐欺を未然に防ぐことを目的としており、現代の技術を駆使して地域の安全を守るものです。
AIカメラの背景と目的
AI技術を利用した新しい防犯対策として開発されたこのAIカメラは、ATM利用者が携帯電話で通話しながら操作する行為を検知します。この行為は特殊詐欺や振り込め詐欺の典型的な手口であり、早期に警戒音を鳴らすことで利用者本人や周囲の人々に注意を促します。これにより、詐欺被害を未然に防ぐことを目指しています。
また、この取り組みは2025年8月に施行される大阪府の新たな条例に先駆けた形で実施されており、より実効性のある防犯対策として期待されています。地域の安全を守るためには、こうした新しい取り組みが不可欠です。
産学官の連携による新たなモデル
このプロジェクトは、産学官の連携を通じた防犯対策の新しいモデルケースとされており、大阪電気通信大学の情報通信工学部情報工学科の岩本祐太郎准教授の指導のもと、学生たちが主体的に開発に参加しています。学生たちはこのプロジェクトを通じて、社会的な課題を解決するための貴重な学びの場となっています。
学生たちの活動と成果
岩本研究室に所属する学生たちは、実装や実証テスト、動作調整など、開発プロセスに参加し、AI技術の応用力を高めています。リアルな社会課題に取り組むことで、彼らは今後の専門職としての理解とスキルを深めるチャンスを得ています。実際の社会において役立つ技術の開発は、学生たちにとっても貴重な経験です。
設置式の詳細
この意義深いAIカメラの設置式は、2025年7月23日(水)に大阪東部農業協同組合本店で行われました。参加したのは四條畷警察署をはじめ、地域の団体や市役所の関係者、大阪府広報担当の副知事「もずやん」など、多くの関係者が集まりました。
未来を見据えた取り組み
今後、大阪電気通信大学は、AI技術を通じた地域防犯への技術的な協力を進め、さらなる防犯対策の強化を継続していく意向です。このプロジェクトを通じて、地域社会の安全に寄与するだけでなく、実社会での技術の応用を追求する姿勢が見受けられます。
地域の安全を守るためには、地域住民だけでなく、教育機関や警察、行政が一体となって取り組むことが重要です。今後の成果が待たれるこの試みは、私たちの生活環境をより安全にするための一歩となるでしょう。