ユーミンの新刊
2025-03-24 09:36:24

ユーミンと「14番目の月」の魅力を解剖する新著リリース

ユーミンと「14番目の月」の魅力を探る



ユーミンこと松任谷由実の長いキャリアは、時代を越えて多くの人々に愛されていますが、彼女が「荒井由実」として知られていた頃の音楽にも特別な魅力があることをご存知でしょうか。2025年3月24日、平凡社から発売される書籍『ユーミンと「14番目の月」──荒井由実と女性シンガー・ソングライターの時代』は、ユーミンの名作アルバム『14番目の月』を軸に、彼女の音楽的変遷や同時代のミュージシャンたちとの関わりについて深く掘り下げたものです。

ユーミンが荒井由実として名を馳せた過去



1976年にリリースされた『14番目の月』は、荒井由実名義での最後のアルバムであり、ユーミンの出発点を思い起こさせます。このアルバムには、ドライブに最適な「中央フリーウェイ」や、今やコンサートには欠かせない「14番目の月」といった名曲が多く収められており、当時の音楽シーンに多大な影響を与えました。

この新刊は、音楽研究者のラッセ・レヘトネン氏によって執筆されたもので、彼はフィンランドで活動する日本音楽の専門家です。特に、本書では『14番目の月』の音楽的分析を通じて、アーティストとしてのユーミンの成長を探ります。また、過去の音楽の文脈において、女性シンガー・ソングライターたちの台頭や、その場面でのウーマンリブ運動とのつながりも扱います。

書籍の内容とその意義



ラッセ氏は、「多くのファンには驚きと興味をもたらす内容となるでしょう」と述べており、本書がユーミンの膨大なディスコグラフィーの中で特に注目すべき作品である理由を、音楽的な多様性とオリジナリティに求めています。この時期に焦点を当てることで、ユーミン自身のキャリアや、日本のポピュラー音楽に新たな視点をもたらすと同時に、現代の私たちにも共鳴を与えるものとしています。

ユーミンが登場してから数十年が経過した今、彼女の音楽は「ジャパニーズ・シティポップ」の先駆けとして広く認識されており、特に『14番目の月』はその象徴的な役割を果たしています。本書では、ユーミンの音楽の魅力やその背景に潜む文化的な意味を探ることができる貴重な内容が詰まっています。音楽ファンやユーミンのファンにとって、これは必読の一冊です。

著者と訳者のプロフィール



著者のラッセ・レヘトネン氏は、日本音楽研究の権威として知られ、豊富な知識と実績を持っています。本書の翻訳には、加藤賢氏とアニータ・ドレックスラー氏の2人の研究者が携わり、彼らもそれぞれポピュラー音楽の研究に深い理解を持っています。これにより、著者の理念や音楽に対する洞察が忠実に日本語に訳され、読者の皆さんに届けられます。

新しい視点を提供する一冊



『ユーミンと「14番目の月」』は、単なる音楽書ではなく、文化的な視点からもユーミンの影響を再考する機会を提供します。新しい視点を得ることで、ユーミンの音楽をより深く理解し、感動することでしょう。発売日が待ち遠しいこの書籍、ぜひ関心を寄せていただき、新たな音楽の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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