岡山のデジタル革新セミナー
2025-01-10 01:08:51

デジタル技術を駆使したものづくり革新セミナーが岡山で開催

岡山大学と岡山理科大学が共同開催したデジタル革新セミナー



2024年12月26日、岡山大学と岡山理科大学の共催で、デジタル技術の活用事例を紹介するセミナー「デジタル革新~ものづくり研究・技術の最前線~」が行われました。このセミナーでは、ものづくりにおけるデジタル技術の活用をテーマに、産学官の連携による議論が繰り広げられました。

セミナーの概要



このセミナーは、岡山県が立ち上げた「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」の一環として、デジタル技術を活用してビジネスの革新を目指す企業の事例を紹介する目的で開催されました。63人の企業関係者が参加し、デジタル技術による設計や製造の革新についての具体的な知見を得ることができました。

セミナーの冒頭では、OI-Startの会長である岡山大学の野上教授が挨拶を行い、続いて岡山理科大学の折田センター長が同大学の研究推進活動を紹介しました。

最新の研究発表



セミナーでは、大学および高専から選出された研究者4人が登壇し、それぞれの研究について発表しました。特に注目を集めたのが、岡山理科大学の寺野准教授による「塑性加工における数値シミュレーションの利用」です。この研究は、製品の高機能化を実現するための新しい手法として期待されています。

さらに岡山県立大学の福田准教授が発表した「三次元湯流れ解析プログラムの高精度化」は、鋳造における欠陥の発生を抑えるための重要な研究として関心を集めました。また、岡山大学の児玉講師は「データ駆動型ものづくりシステムの開発と応用」をテーマに、データの活用によるものづくりの革新について具体的な事例を紹介しました。津山工業高等専門学校の関准教授は「鉄鋼材料の水素脆化の確認手法とその定量化」について報告し、最新技術の進展を示しました。

企業の事例紹介



続いて、OI-Startの企業会員からも4人が登壇しました。株式会社ラピートの重友氏は「板金部品(金型):プレス成型CAEにおけるワークフローのデジタル革新」を紹介し、製造業におけるデジタル変革の進展を強調しました。また、川上鉄工所の川上氏は「産官学連携による新工法開発への挑戦」と題し、自社の「スマート鍛造プロセス」の開発について具体的な取り組みを共有しました。

ヒルタ工業の吉川氏は「最適化シミュレーションシステム」をテーマに板金プレス部品への技術適用を説明し、オカネツ工業の在本氏はAIを活用した新商品開発の成果を報告。参加者は実際の事例を通じ、デジタル技術がもたらす革新を肌で感じました。

懇親と意見交換



セミナーの締め括りには、岡山県企業と大学の共同研究センターの佐藤センター長が閉会の挨拶を行いました。その後、参加者たちは岡山理科大学の工作センター・サイエンスドリームラボを訪れ、学生がどのように実習を通じて学んでいるのかを見学。関係者同士の意見交換も行われ、さらなる連携の可能性が示唆されました。

このように、OI-Startは産学官の横断的な協力を通じて新たなイノベーションを創出し、次世代の人材育成に努めています。今後もこの動きが地域や業界の発展に寄与することを期待したいですね。


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