ニコン ZfのファームウェアVer.2.00 で新たなカメラ体験
2023年10月に発売されたフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Zf」は、待望のファームウェアVer.2.00をリリースしました。このアップデートは、ニコンのフラッグシップモデル「Z9」や「Z6III」にインスパイアされた新機能を搭載し、ユーザーにさらなる撮影体験を提供します。
「Nikon Imaging Cloud」への対応
新たに加わった「Nikon Imaging Cloud」への対応は、特に注目すべきポイントです。このサービスでは、パソコンやスマートフォンを介さずにファームウェアの自動アップデートが可能となり、撮影画像を外部のクラウドサービスに自動転送することもできます。この機能により、ユーザーは撮影した画像をいつでもどこでも簡単に保存・共有できます。また、「イメージングレシピ」機能を利用することで、有名クリエイターが監修した撮影設定を最大9個ダウンロードし、自身のスタイルに取り入れることができます。
鳥の撮影がより楽しくなる「鳥」モード
ファームウェアのアップデートにおいて特に嬉しいのが、被写体検出設定に新たに追加された「鳥」専用モードです。このモードは、従来のオート設定や動物設定に比べ、鳥の検出・追尾性能が大幅に向上しています。岩山や森の複雑な背景でも効果的に検出が可能で、飛翔中や静止している様々な鳥種を捉えることができます。この機能により、野鳥撮影の楽しさが増し、愛好者にとっては嬉しいニュースです。
ハイレゾズーム機能で表現力が拡大
さらに、フルHD撮影時に最大2倍相当の画角で解像感を保ちながらズームが可能な「ハイレゾズーム」機能が追加されました。この機能を利用することで、単焦点レンズの魅力を引き出しつつ、様々な映像表現が楽しめます。ズーム速度は11段階から選べ、特に動画撮影時においては編集の自由度も大きく広がります。
マニュアルフォーカス時の便利機能
マニュアルフォーカス撮影時にも便利な機能が追加されました。シャッターボタンの半押しで拡大表示を解除でき、これにより、最大400%まで画像を拡大することが可能になります。これによって、ポートレート撮影など、細かいピント合わせが必要なシーンでも安心して撮影が楽しめます。さらに、非CPUレンズ使用時の絞り値情報をExif情報として記録する機能も追加されており、撮影を振り返りながら絞り値の違いを楽しむことができます。
今後の展望
ニコンは、ファームウェアのアップデートを通じてユーザーの期待に応え、さらなる製品進化を目指しています。今回のVer.2.00アップデートは、特に特定の撮影スタイルを持つユーザーのニーズに応えた内容となっており、今後も継続的なフィードバックを基にさらなる改善を行う姿勢は、ニコンファンにとって安心材料です。世界中の素晴らしい瞬間を捉える新たなツールとして、ニコン Zfは輝きを放つことでしょう。