SPLYZAと関西医科大学のAIによる動作解析共同研究が始動
静岡県浜松市に本社を置く株式会社SPLYZAと、枚方市の関西医科大学が2025年3月6日、AIを用いた動作解析技術に関する共同研究契約を締結しました。この取り組みは、急速に進化するAI技術をスポーツ教育とヘルスケアの分野に活用することを目的としています。特に注目されるのは、SPLYZAが提供する「SPLYZA Motion」というマーカーレス動作分析アプリです。
研究内容の詳細
この研究は、関西医科大学リハビリテーション学部理学療法学科から田頭悟志助教を中心とした研究チームが主体となります。彼らは、SPLYZA Motionを活用して、歩行分析や体幹筋の機能評価などを行い、そのデータを元にフィードバックを提供するアプリの精度向上に注力します。SPLYZAは、アプリの機能改良や検証を担当し、動作解析の精度をさらに高めるための研究を共同で進めていく予定です。
スポーツ教育とヘルスケアの未来
この共同研究は、スポーツ教育とヘルスケアの両分野での新しい可能性を切り開くことが期待されています。AIを活用した動作解析は、従来の方法よりも高い精度と迅速さで運動能力を評価できます。これにより、より効果的なトレーニング方法やリハビリテーションプランが提供できるようになるでしょう。特に、地域医療に貢献するため、高度な医療人材を育成する関西医科大学にとっても、この研究は重要な意味を持つものです。
SPLYZA Motionとは
SPLYZA Motionは、2022年からサービスを提供しているAIによるマーカーレス3D動作分析アプリです。現在、約170の教育機関や医療機関に導入されており、その利用は広がっています。このアプリでは、体の部位の「角度」、「速度」、「距離」などを簡単に計測することが可能です。特に、脊椎の湾曲や運動の軌跡を視覚化することができるため、動作解析の新たなスタンダードを築いています。身体の状態を定量化することで、スポーツ選手やリハビリテーションを受ける方々にとって有益な情報が得られるのです。
関西医科大学の概要
関西医科大学は1928年に設立され、大阪府枚方市に位置しています。彼らは医学部、看護学部、リハビリテーション学部を抱え、地域医療への貢献を重視した実践的なカリキュラムを提供しています。この大学は、高度な医療人材の育成に力を入れており、地域社会に貢献することを目指しています。
今後の展望
SPLYZAと関西医科大学の共同研究が成功すれば、AIを活用した動作分析技術が医療やスポーツの現場でどれほどの効果を発揮するかが期待されます。このような取り組みが進むことで、教育現場や医療界における新たな価値が生まれることでしょう。今後の研究結果に注目が集まります。