大学入試の新評価法
2025-05-22 15:00:34

大学入試の新しい評価方法を探るセミナー動画公開のお知らせ

大学入試における多面的評価の重要性



最近、大学入試において「多面的・総合的評価」が注目を浴びています。この手法は、受験生の学力だけでなく、思考力や判断力、さらには学ぶ姿勢までも評価するものです。これは、少子化やグローバル化などの社会的背景、ならびに文部科学省からの要請に基づく改革の一環です。

このほど、学校法人河合塾が大学教職員向けに実施したセミナー『大学入試での多面的評価の実践』のアーカイブ動画が公開されました。このセミナーでは、前大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長の川嶋太津夫先生が講演し、多面的評価の意義と、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した効率化の可能性について深く掘り下げました。

セミナーの概要



セミナーはオンラインで行われ、全国から100以上の大学から150名以上の教職員が参加しました。参加者からは「たいへん有意義だった」との評価が多く、満足度はなんと91.2%に達しました。これは、新しい評価方法に対する教職員の関心の高さを示しています。

多面的・総合的評価の導入のヒント



川嶋先生の講演では、まず多面的・総合的評価が新しい入試の形としてなぜ重要かが述べられました。評価が教科書の回答だけでなく、受験生の個性や将来性を見極めるものに進化しているため、志望理由書や学修計画書など、膨大な書類の取り扱いが課題として浮上しています。このような多面的評価を導入する際には、評価の効率化が必須であり、DX化がその鍵となります。

さらに、川嶋先生は「データ化による新しい入試のあり方」についても言及しました。データを活用することで、健全な選考手続きが可能になり、それにより新たな価値が生まれると期待されています。

具体的な事例紹介



セミナーの中では、宮城大学の笠原紳教授による「J-Bridge System」の事例紹介も行われました。このシステムは受験生が提出する志望理由書などの申請作業をWeb上で完結させ、入試に関する業務全体を効率化することを目的としています。また、全国の多くの大学でこのシステムが導入されつつあり、実績も上がっていると報告されています。

追加セミナーのご紹介



また、同時に生成AIを使った志望理由書の評価に関するミニセミナーも公開中です。このセミナーでは、九州工業大学の木村智志先生が、AIが作成した書類の現状やその評価基準、さらには課題について解説されています。これは今後の選考手続きにとって重要なトピックです。

お問い合わせ



動画に関するお問い合わせは、河合塾の教育研究開発部までご連絡ください。多様な評価方法が必要とされる今、ぜひこの機会に新しい入試の在り方を考えてみてはいかがでしょうか。

セミナー動画はこちらから視聴できます!

この新しい評価方法は、教育界全体にも大きな影響を与えると考えられ、ぜひ多くの方に知っていただきたい情報です。


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