法人向けEV充電プランが登場
2025年2月、株式会社パワーエックスとアストラゼネカ株式会社がタッグを組み、新しい法人向け超急速EV充電プランを提供開始します。このサービスは、社用車としてのEV利用が進む一方で、充電インフラの不足や業務効率の低下といった課題に直面している企業をサポートします。
EVの導入が進む理由
アストラゼネカは、2021年から全国の医療機関への営業活動において、70%以上をEVに切り替えてきました。しかし、充電器が不足しているため、待機時間の発生や充電にかかる時間が業務に影響を及ぼしています。特に、一般的な充電器では30分の利用制限があり、顧客面会やオンラインミーティングの時間を確保できないケースが多くなっています。
新たな法人プランの特徴
この法人プランでは、以下のような特長があります。
- - 会費は不要
- - 充電料金は従量課金制(例:Economyプラン65円/kWh、Regularプラン70円/kWh、Premiumプラン75円/kWh)
- - 充電ステーションは58か所(2025年1月23日時点)で、順次拡大中
- - 150kWの超急速充電を提供し、充電時間を大幅に短縮
- - 3日前からの事前予約が可能で、業務の計画が立てやすくなる
- - 最大75分の予約枠を利用可能で、充電中の業務活動を支援
- - 一括請求に対応し、個別精算の手間を削減
- - 純再エネ100%の充電が可能で、企業の脱炭素化を促進
より良いEV利用を目指す連携
パワーエックスとアストラゼネカは、単に法人プランの提供にとどまらず、充電インフラの整備にも協力していく計画です。具体的には、アストラゼネカが保有するEV営業車両の運用データを共有し、新たにチャージステーションを開発する考えで、候補地には静岡県や兵庫県が挙げられています。
企業の声と今後の展望
パワーエックスの伊藤代表は、「脱炭素化が進む中、企業の電動化が加速しています。業務効率化を支援し、クリーンなモビリティの実現に寄与したい」と述べています。一方、アストラゼネカの堀井社長も、「充電インフラの充実が必要であり、パワーエックスとの連携がその解決策になると期待しています」と語っています。
この新しい法人向けEV充電プランは、企業の持続可能な成長を支える重要なステップとなるでしょう。今後、さらなる充実を目指し、両社の取り組みにも注目が集まります。