岡山大のヘリウムリサイクル
2025-07-27 11:28:14

岡山大学が推進する液体ヘリウムリサイクル事業の新たな一歩

岡山大学が推進する液体ヘリウムリサイクル事業の新たな一歩



国立大学法人岡山大学が、2025年に始まる液体ヘリウムの効果的な利用を目指し、「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」(通称:中四国・播磨HeReNet)を立ち上げました。これは、学内の研究者や技術職員が約30名参加する学内説明会を通じて正式に発表されたもので、主に液体ヘリウムの安定的供給を実現するための重要な取り組みです。

液体ヘリウムリサイクルの背景と目的



液体ヘリウムは、国内では生産されておらず、全量輸入に依存しています。しかし、コロナ禍や国際的な紛争の影響で、その価格は高騰し、研究機関にとって入手が困難な状況にあります。これに対処するため、岡山大学は独自にヘリウム液化装置を保有し、学内利用者に液体ヘリウムを供給する体制を整えています。このプロジェクトでは、発生したヘリウムガスを回収し再液化することにより、持続可能なサプライチェーンを構築しようとしています。

チームの役割と今後の展望



説明会で紹介された「中四国・播磨HeReNet」では、チーム共用タスクフォースの副リーダーである畑中耕治主任URAが、計画の概要や新たに更新されるヘリウム液化装置について説明しました。この装置は、既存のものの約2倍の液化能力を持ち、他の大学や研究機関との連携を強化し、供給の幅を広げることが期待されています。

徐々に地域の関連機関への説明会も予定しており、さらに多くの研究者が液体ヘリウムを利用できるようになることを目指しています。

地域貢献の意義



岡山大学が地域の中核として「中四国・播磨HeReNet」を通じて液体ヘリウムのリサイクルを推進することは、単に大学の研究環境の向上にとどまらず、近隣の高専や企業にもプラスの影響を与えるでしょう。これは、地域における研究と開発の促進を図り、最終的には日本全体の研究力の向上へとつながる重要なステップです。

結論



岡山大学が推進する「中四国・播磨HeReNet」は、液体ヘリウムの持続的な供給とリサイクルを目指す画期的な試みです。大学の研究力と地域社会の発展を両立させ、より良い未来の構築に寄与する期待が高まります。これからの展開に注目が集まる中、岡山大学の挑戦とその成果に大いに期待したいと思います。


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