希望のアートプロジェクト
2025-04-24 20:06:28

重い病気の子どもたちに贈る芸術体験!TSURUMIこどもホスピスにエルリッヒの作品完成

アートの力で子どもたちを支える



大阪市鶴見区にあるTSURUMIこどもホスピスは、日本初のコミュニティ型こどもホスピスとして、2016年に設立され、重い病気を抱える子どもたちのための大切な拠点です。運営は寄付によるもので、行政の制度に依存しない形で継続されています。この度、こどもたちに新たな希望を与えるアートプロジェクト「アートパーク構想」が始まり、第一弾として、現代アーティストのレアンドロ・エルリッヒ氏による作品《Infinite Garden(無限のお庭)》が完成しました。

このプロジェクトは、子どもたちがアートを通じて新しい世界や感情に触れ、日常の限られた環境からの脱出を促すことを目的としています。アートは、自由で多様な表現が可能であり、固定観念にとらわれずに新しい価値をもたらします。病気を抱える子どもたちが、周囲の異なる自分に孤独を感じず、アートを通じて共感やつながりを見出すきっかけとなることを期待しています。

本プロジェクトの背景にあるのは、故・久野友子医師の思いです。久野先生は地域の小児科医として活動し、子どもたちの幸せを心から願い、ホスピスに多くの支援を行ってこられました。ご家族の寄付により実現した《Infinite Garden》は、先生の願いを受け継いだ形で、広場で子どもたちを見守り続ける役割を果たします。

作品は、病院や美術館に行くことが難しい子どもたちが、直接手に触れられる喜びを与えます。エルリッヒ氏の《Infinite Garden》は、鏡の仕掛けによって無限の景色を楽しむことができる美しいインスタレーションです。子どもたちは、ただ観るだけでなく、作品の中に身を投じ、季節の移ろいや「無限」の広がりを存分に感じることができます。

《Infinite Garden》オープニングイベント



イノベーティブなアート体験を祝うオープニングイベントは、2025年4月26日と27日の二日間にわたって行われます。この期間、レアンドロ・エルリッヒ氏がこどもたちと交流し、植物を一緒に植えるワークショップや質問コーナーを設けます。残念ながら一般の方の参加はできませんが、特別な瞬間を共にすることで、子どもたちの心に長く残る体験となるでしょう。

エルリッヒ氏からのメッセージには、作品に込められた深い意味があります。「Infinite」は「計れない」という意味を持ち、人は時間という制約の中で生きていますが、時間の長さを感じることはその人の生き方によって変わるという考え方です。このアートを通じて、子どもたちのイマジネーションが広がり、世界の可能性を感じ取るきっかけとなることを願っているのです。

TSURUMIこどもホスピスの概要



TSURUMIこどもホスピスは、大阪市鶴見区の鶴見緑地内に位置する、重い病気の子どもたちのための温かい場所です。当ホスピスは、子どもたちにとっての第2の家であり、遊びや学びを通じて地域とのつながりをも育む拠点を目指しています。アートプロジェクトはその一環として、これからもひとりひとりの子どもに寄り添った活動を展開します。さまざまな形での支援を心よりお待ちしております。


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