未来を切り開く!大阪・関西万博でのフィルム型太陽電池
2025年に開催される大阪・関西万博では、環境に優しい技術が集まりますが、その中でも特に注目を集めているのがフィルム型ペロブスカイト太陽電池です。この次世代型太陽電池は、東京を拠点とする株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)が、ポーランドのSaule Technologiesおよびフジプレアムと共に実装します。事業化に踏み切った背景や技術の特性について、詳しくご紹介します。
ペロブスカイト太陽電池とは?
ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイトという結晶構造を有する化合物を発電層に利用しており、従来の太陽電池とは異なる特性を持っています。特筆すべきは、その高い発電効率に加え、室内照明など限定された光源からも発電できる点です。さらに、軽量で柔軟な構造を持つため、多様な形状や設置環境に応じた利用が可能です。
HISは2015年からサウレ・テクノロジーズに出資を行い、同社の製品について日本・アジア地域における独占販売権を有することから、今回の導入が実現しました。
スマートポールへの実装
4月13日(日)から始まる大阪・関西万博。日本ネットワークサポートが設置するスマートポールには、このフィルム型ペロブスカイト太陽電池が実装されます。スマートポールは、通信、照明、デジタルサイネージなどの機能を持ち、次世代のモビリティ社会を支えるための重要な要素です。
曲面型への適応技術
今回提供されるペロブスカイト太陽電池は、フラット型ではなく曲面に対応したモジュールに進化しています。この新しい技術は、HISとサウレ・テクノロジーズが共同開発したもので、特に円筒形状のスマートポールに最適化されています。また、フジプレアムの精密貼合技術による封止技術を採用し、耐久性や長寿命化も実現されています。これによりスマートポールは、デザイン性と環境への配慮が両立した新たな形となっています。
スマートポールの概要
設置されるスマートポールは、多様な機能を持ちます。通信基地局やWi-Fi、カメラ、デジタルサイネージなどの機能を搭載し、自動運転支援や電動モビリティへの給電が期待されています。具体的には、IoT街路灯、フィルム型ペロブスカイト太陽電池、FDS(フレキシブル・デジタル・サイネージ)、人流解析用AIカメラ、多機能ベンチなどが組み合わさっています。
引き続き進化するエコ技術
HISは、2025年1月31日付けで大阪・関西万博のPRゴールドパートナーとしても協賛しており、改めてその技術力と環境への取り組みをアピールしています。
これらの最新技術を実際に体験できる大阪・関西万博は、特に未来のエコ技術に興味のある方にとって、非常に価値のあるイベントとなるでしょう。
まとめ
フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、今後のエコ社会に向けた大きな一歩を示しています。大阪・関西万博でその実力を確かめに、ぜひ訪れてみてください!