大阪発、BBSecが強化するAPAC海外拠点のセキュリティ評価サービス
株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec)は、アジア太平洋地域(APAC)において企業の海外拠点向けに新たなセキュリティ評価サービスを開始しました。このサービスは、特に日系企業の海外拠点に対するセキュリティ対策の重要性を考慮し、オンサイトでの評価を行うものです。最近では、特にランサムウェアといった脅威が増大しており、こうした対策が不可欠となっています。
サービス提供の背景
日本企業が進出する国々では、セキュリティ対策が経営の根幹に関わる重要な課題です。特にサプライチェーンの脆弱性がオープンにされることで、企業全体への影響が懸念されています。BBSecは、大手製造業から受注したこのサービスを通じて、海外拠点の現状を評価し、信頼性の高い改善策を提示することを目的としています。
この評価は、国内外のセキュリティ基準を基に行われ、現地の法律や商習慣を考慮した知見を通じて実施されます。BBSecの専門家が現地に赴き、詳細なチェックリストに則って達成度を評価し、その結果に基づいて改善計画を提案します。このような手法は、企業のリスクを減少させ、ガバナンスの強化に寄与します。
社会的課題への対応
BBSecは、「便利で安全なネットワーク社会」を目指し、2030年に向けたさまざまなビジョンを設定しています。その中で、特に重視されているのが「サプライチェーンを狙った攻撃」に対する戦略です。これに基づき、コンサルティング機能の強化を図ると同時に、APACの市場におけるセキュリティ支援を強化しています。
この新たなサービスは、中国、ベトナム、タイ、インドネシアといった国々でも既に展開されており、さらに広がりを見せています。
今後の事業展開
将来的には、APAC地域への事業進出を行う日系企業やその関連会社を対象に、グローバルCSIRT(組織全体のインシデントに対処するチーム)の運用支援を拡充する計画です。これにより、国内外のセキュリティ運用が一体的に支援されることになります。また、SOC(セキュリティオペレーションセンター)やG-MDR(グローバルマネージド検出および応答サービス)の体制を整え、インシデント発生時のフォレンジック対応を強化します。
BBSecの理念
BBSecは2000年に設立され、トータルセキュリティサービスを提供しています。リアルタイムの状況把握から事故発生時の対応まで、幅広いサービスを網羅。特に、「サプライチェーンを狙った攻撃」「社会インフラへの攻撃」「AI時代のセキュリティ」の5つの課題を捉え、これらの解決を目指しています。
このような取り組みを通じて、BBSecはより多くの顧客を守るだけでなく、全体的なネットワーク社会の安全性向上にも貢献していきます。今後の展開に目が離せません。