特別展「高安の古墳とその遺宝」のご案内
八尾市立歴史民俗資料館にて、令和7年10月4日(土)から特別展「高安の古墳とその遺宝」が開催されます。この展覧会では、八尾市東部の高安地域に残る古墳群とその出土品を詳しく紹介します。高安は歴史的に重要なエリアで、数多くの古墳が築かれました。これらの古墳は4世紀から7世紀にかけて造られ、中河内最大の前方後円墳や、今も残る200基以上の古墳が存在します。
高安地域の古墳とは?
高安には、心合寺山古墳や愛宕塚古墳、高安千塚古墳群といった重要な古墳がいくつもあり、いずれも歴史的な価値が高いものです。特に、心合寺山古墳は中河内地区で最も大きな前方後円墳であり、その内部からは様々な貴族の証としての装飾品や武器が出土しています。江戸時代には、古墳の出土品が好古家たちによって広く知られるようになり、明治以降も研究が進められました。
展示内容と見どころ
本展では、両時代の貴重な出土遺物を集めました。たとえば、装飾付須恵器や銅鏡、勾玉や陶器など、さまざまな考古資料を通じて高安の古墳文化を知ることができます。特に、武具や馬具の展示は見ごたえがあり、古代の人々の生活や技術の一端を垣間見ることができます。
主要セクションの紹介
1.
古墳をめぐる好古と考古
古墳が取り上げられた頃の社会と、好古家たちが古物を愛する姿を紹介します。明治時代の具体的な調査記録も展示され、考古学の発展についても学ぶことができます。
2.
王たちの古墳-地域首長墓の造営
高安地域の有力者たちの古墳について、その発掘資料を通じて解説。どのようにして権力者たちが古墳を造営してきたのかがわかります。
3.
山麓に築かれた群集墳-高安の千塚
多くの横穴式円墳が作られた高安千塚古墳群の全貌を理解できます。古墳から発見された様々な遺物が、地域の歴史を物語っています。
特別イベントのお知らせ
ただ展示品を観るだけではありません!特別展に合わせて記念講演会や展示解説も予定されています。興味深いテーマの講演を通じて、さらに深く高安地域の文化に触れられます。
講師:藤井 淳弘氏
10月18日(土)
講師:豊島 直博氏
11月22日(土)
これらの講演会は、事前申し込みが不要ですが、先着順での受付ですので、興味がある方はお早めに参加されることをおすすめします。
そのほかの情報
- - 会期: 令和7年10月4日(土)〜12月15日(月)
- - 開場: 八尾市立歴史民俗資料館
住所: 大阪府八尾市千塚三丁目180-1
- - 観覧料: 大人330円、学生160円(団体割引あり)
- - 無料観覧日: 10月5日、11月2日、11月15日、12月7日
- - 休館日: 毎週火曜日
この特別展を通じて、少しでも多くの方が高安の古墳文化に触れ、その魅力を実感していただけたら幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。