岡山大学が贈る化学の楽しさを体験するイベント
岡山大学の理学部、工学部、総合技術部が出展した「おもしろワクワク化学の世界―’25岡山化学展」が、2025年8月8日から10日の3日間にわたって岡山タカシマヤで開催されました。あいにくの天候にも関わらず、会場には2,086人もの来場者が訪れ、大変賑わいを見せました。特に最終日には、開場からわずか1時間で入場制限を設けるほどの人気を誇りました。
このイベントは、さまざまな実験を通じて化学を楽しみながら学ぶことを目的としており、県内の大学や企業から14のブースが出展されました。主催は公益社団法人日本化学会中国四国支部であり、その他にも岡山県や岡山市の教育委員会、さらには研究機関などが後援を行っています。岡山県での開催は実に11年ぶりということで、地域の中での期待も高まります。
多彩なブースでの体験
出展されたブースでは、子どもから大人まで楽しめるさまざまな実験が用意されていました。理学部では「見えないつぶつぶ大発見!分子模型を作ろう!!」、「水を吸うふしぎな粉を使って実験しよう」といったテーマで、工学部も「プチっとふしぎ!カラフルいくらを作ってみよう!」や「お風呂でサイエンス!入浴剤を作ろう!」といった魅力的なアクティビティを提供。総合技術部では「じわ~っとひろがる色のマジック!クロマトアートでしおり作り!」が特に注目を集めました。
会場では、参加者が全てのブースを巡りスタンプを集める姿や、何度も来るファミリーを見ることができ、皆が化学の面白さに夢中になっていることを実感しました。理学部の大久保貴広教授は「化学は身近な学問であり、子どもたちには苦手意識を捨てて楽しんでほしい」という思いを語っており、会場での子どもたちの好奇心に溢れた表情が印象的でした。
化学の未来と大切さ
岡山大学の副学長である佐藤法仁副理事も「化学の面白さを伝えるイベントが成功したことを嬉しく思います。これからも皆さまに化学の魅力を届け続けます」とコメント。地域中核・特色ある研究大学としての役割を主張し、化学分野へのさらなる取り組みを誓いました。
参加者からは「普段学んでいることとは違う視点で化学に触れることができて楽しかった」といった感想も寄せられ、多くの子どもたちが将来の科学者を目指すきっかけとなることでしょう。加えて、今回の化学展は、岡山大学が地域において教育や研究だけでなく、地域貢献にも力を入れていることを示す大きな障壁です。校外の人々が化学の魅力を直接体験する機会を設けることで、大学と地域のより深い結びつきが生まれたことに、期待が寄せられます。
結論
地域社会をより良くするためには、子どもたちが自然や科学に興味を持つことが不可欠です。岡山大学がその架け橋となり、地域と共存しながら新しい未来を築く努力を継続していくことを願います。今後も目が離せない岡山大学の取り組みに、どうぞご期待ください。