鳥取城跡で池松壮亮さんが魅せたステージトーク
2023年9月28日、歴史の舞台として名高い鳥取城跡で開催された第26回「鳥取三十二万石お城まつり」にて、俳優の池松壮亮さんが登壇しました。このイベントは、鳥取城の歴史と文化を伝える重要な機会であり、彼にとっても特別なステージとなりました。
鳥取城は戦国時代に起源を持つ山城であり、江戸時代には鳥取藩の居城として整備されています。現在はその歴史的な姿を復元するための取り組みが進められており、擬宝珠橋や巻石垣といった日本の歴史的建築物が注目を集めています。中でも、羽柴秀吉による兵糧攻めが有名で、その歴史的背景が観光客にも強い印象を与えているのです。
このお城まつりは、毎年秋に行われる初秋の風物詩であり、地域の人々が集うイベントとして定着しています。ステージトークには、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」で豊臣秀吉を演じる池松壮亮さんが招かれ、彼が感じている役作りや歴史に対する思いを語る時間が設けられました。
池松さんは、今回の鳥取訪問が初めてであったことに触れ、前日に味わった地元の蟹料理の話題を交えながら観客の心を掴みました。彼は「豊臣兄弟!」での役作りについて、非常に多くの衣装が必要であり、様々な年齢の秀吉を表現するために苦労していると語りました。「秀吉が出世すると、甲冑がどんどん重くなり、そのプレッシャーをどう乗り越えるかが大変なところです。」とその舞台裏の様子を熱く語りました。
トークの後半では、大河ドラマの制作について情熱的に語り、「生命のきらめきを絶対に逃したくないという思いで取り組んでいる」ことを明かしました。これまで描かれてきた戦国時代と異なる視点を持ち込もうともしていることで、観客の期待が一層高まった様子が伺えました。
イベントの最後には、池松さんが「歴史を物語として楽しむきっかけとなれば嬉しいです。」と語り、来場した約800名の観客から大きな拍手と歓声が送られました。
池松さんは、観客やスタッフからの温かい迎えに感謝の意を示し、「鳥取城の歴史に触れられたことで、役に立つさまざまな知見を得られた」と感想を述べました。彼が演じる豊臣秀吉の物語がどう展開されるのか、期待が高まっています。
鳥取三十二万石お城まつりの魅力
毎年、鳥取市で行われるこのお祭りでは、殿様や姫様、武士に扮したコスプレ行列や、迫力ある火縄銃の隊演武が行われる他、和太鼓など多彩なプログラムで会場を盛り上げます。時代絵巻を体感できるこのイベントは、地元住民の誇りでもあり、地域の文化を広めるための重要な役割を果たしています。
鳥取城跡とその歴史
鳥取城跡は、急峻な山に築かれた防御に優れた城郭と言われ、国の史跡にも指定されています。この場では、歴史の深い物語を感じながら、現代のイベントとして楽しむことができるため、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。
池松壮亮さんの鳥取でのトークイベントは、多くの方に歴史の魅力を伝え、彼自身の新たな一面を見せる素晴らしい機会となりました。今後の大河ドラマにも期待が高まる中、これからもこの地域に足を運ぶ人々が増えてくることでしょう。