万博での新素材
2025-04-08 10:53:49

新技術「ユニバーサルクリートGX」が大阪万博で活躍!

低炭素型セメント複合材料「ユニバーサルクリートGX」



株式会社大林組と太平洋マテリアル株式会社は、新しい高性能セメント複合材料「ユニバーサルクリートGX」を開発しました。この新素材は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)の実証事業において、来場者移動のためのEVバスに搭載されるワイヤレス給電システムの道路設備に使用されます。

1. 開発の背景



このプロジェクトは、大林組が関西電力株式会社、大阪市高速電気軌道株式会社、株式会社ダイヘンと共に、コンソーシアムを形成したことで実現しました。これにより、大阪・関西万博に関連する未来社会のショーケース事業に協賛しています。大林組が担当したのは、車両が走行する際にワイヤレスで給電を行うための送電コイル埋設工事です。

この工事には、送電コイルの上面を被覆する素材が非磁性で、通行車両の重みに耐えられるような耐久性が必要でした。また、給電効率を上げるために、道路表面から浅い位置に送電コイルを埋設することが求められました。そこで誕生したのが「ユニバーサルクリートGX」です。

2. ユニバーサルクリートGXの特長



(1)高性能と環境配慮



この新素材は、モルタルとポリプロピレン短繊維を基にしており、磁性を持たない素材で構成されています。これにより、引張強度が高く、一般的なセメントよりも優れた耐久性を持っています。特に、0.5%の引張りひずみでも持ちこたえる性能があり、非常に低炭素で環境に優しいのが特徴です。この材料は、製造時のCO2排出量を約50%も削減しているのです。

(2)実証事業への適用



「ユニバーサルクリートGX」は、実証事業として道路に埋設された送電コイルの上に被覆する形で使用されています。舗装部分の厚みはわずか25mmであり、車両の重さにも耐えることができるため、実用的な構造になっています。この素材は給電効率も高めており、実際の運用にも貢献しています。

3. 今後の展望



大林組は、この「ユニバーサルクリートGX」をさらに様々な分野で活用していく計画です。特にワイヤレス給電システムや非磁性で耐久性が求められる分野での応用を考えています。また、セメント材料の低炭素化を進め、脱炭素社会の実現にも寄与していくことでしょう。

この新たな取り組みにより、未来の社会では持続可能な技術がますます広がっていくことが期待されています。大阪・関西万博での「ユニバーサルクリートGX」の活躍にぜひ注目してください。


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