ユース映画祭2025
2025-09-26 12:46:00

ユースの力で未来を切り開く「なら国際映画祭 for YOUTH 2025」の成功裏に閉幕

映画と未来をつなぐ「なら国際映画祭 for YOUTH 2025」閉幕



今年も奈良で行われた「なら国際映画祭 for YOUTH 2025」が、2025年9月21日から23日の期間中、盛況裡に幕を閉じました。この映画祭は、10代のユース世代が主体となって様々な試みに挑戦するもので、「創る」「観る」「運営する」の3つのプログラムが展開されました。特に注目されたのは、日本初上映のベルリン国際映画祭推薦作や、数々の受賞を果たしたショートフィルムが上映されたことです。

今年のハイライトの一つは、ユース制作映画『縁 en』と『やまのべradio』の特別上映。これらの作品は、大阪の関西万博シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater いのちのあかし」での上映が行われ、多くの観客の関心を惹きました。

未来の表現者たちが集う場


「なら国際映画祭 for YOUTH」は、未来の映画制作者や表現者を育成することを目的としており、2018年に始まったユース審査員プロジェクトを契機に、「ユース映画制作ワークショップ」「ユース映画審査員」「ユースシネマインターン」という3つの柱で毎年実施されています。この理念のもと、ユース世代の若者たちは、映画制作・上映・審査のすべてに関わり、自主的に映画を作り上げる経験をしています。

映画祭初日の華やかな幕開け


イベント初日には、ショートショート フィルムフェスティバル & アジアから選ばれた受賞作品が上映され、その後にはプロジェクト「NARAtive Jr.」の短編映画『やまのべradio』のワールドプレミアが行われました。新たにアンバサダーに就任したハイヒール・リンゴ氏や、映画祭の設立者である河瀬直美氏が挨拶に登壇し、盛り上がりを見せました。

ユース世代が挑む映画制作


今年のユース映画制作プロジェクトは、「子どもを子ども扱いしない」という理念に基づいています。脚本から撮影、演出、編集まですべて若者たちが手掛けます。この取り組みにより、参加者は達成感を感じながら、自信を高めることができたと語っています。これこそが、参加した若者たちの成長を示す重要な要素なのです。特に今年の夏に制作された『縁 en』は、13歳から17歳の4人によって創られ、多様な視点が反映された作品입니다。

注目の受賞作と審査の裏側


映画祭の最終日には、ユース審査員による厳正な審査が行われ、「クリスタルSHIKA賞」が発表されました。受賞作品には、ベルリン国際映画祭の推薦作『海辺へ行く道』や、SSFF & ASIA受賞作『破れたパンティーストッキング』が選出されました。審査員を務めた若者たちは、自らの言葉で映画の魅力を語り合い、それぞれの意見を尊重し合うという貴重な経験を得たと振り返ります。こうした体験こそが、映画祭の理念「ユースの主体性と創造性を育む場」が実現した瞬間の象徴です。

次回開催に向けて


2026年には、9月19日から23日まで奈良市内で「なら国際映画祭」が開催される予定です。詳細な内容は2026年春に発表される予定で、ユースのプロジェクトの募集も同時期を見込んでいます。映画祭を支えるために、地域の市民や企業からのふるさと納税の受付も開始されています。これにより、映画を通じて未来世代を育む活動が支援されることを期待しています。

この映画祭は、参加した10代の若者たちの言葉「映画で救われた」「第二の家族のような存在」のように、彼らの人生において重要な教訓や経験をもたらしたことでしょう。来年もぜひ、この奈良での再会を楽しみにしています。


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