災害時の食支援を考える重要なセミナーが開催
大阪府堺市にある三嶋商事株式会社は、災害関連死の問題に真剣に取り組むため、「災害時における高齢者・要介護者向けセミナー」の開催を発表しました。この取り組みは、現在の気候変動による豪雨災害や、今後予想される南海トラフ地震への備えとして、社会課題に対する新たな解決策を模索するものです。堺市の後援を受け、全国に先駆けて展開が予定されています。
災害発生時の栄養課題とは?
災害時には、配給される食品が冷たく硬い場合が多いため、食事を必要とする高齢者や乳幼児の食事摂取量が減少します。また、特に食事療法が必要な患者の場合、栄養バランスの崩れが健康被害を引き起こす危険性があります。この問題は、被災から半年以上続く場合もあり、長期的な対応が求められます。このセミナーでは、これらの深刻な栄養問題に真正面から向き合い、具体的な解決策を多職種協力のもとで提示します。
セミナープログラム紹介
このセミナーでは、複数の講演が予定されています。以下はその内容です:
講演① 嚥下食対応の重要性
講師には、専門の言語聴覚士である高田耕平先生を招き、災害時における便利な嚥下食とその注意点について講演が行われます。
講演② カメルカ災害時食支援キットの紹介
さらに、高田先生が考案した食支援キット「カメルカ」を用いた実践的な食支援法もご紹介します。このキットには、簡易食物硬さ測定器と非常時に役立つ口腔ケア用品が含まれており、どんな硬さの食物が安全かを迅速に判断できます。これにより、高齢者や嚥下に問題がある方でも安全に食事を摂ることが可能になります。
講演③ 市販介護食を使った非常食
最後に、さかい食支援協会からの講演があり、市販の介護食を活用した「災害時やわらか食安心パック」が紹介されます。このパックは、誰でも簡単に備えられることができ、非常時における食の安心を提供します。特に、年齢や障害により食事に配慮が必要な方々のために活用されています。
セミナー詳細
- - 日時:2025年10月5日(日)13:00〜16:00
- - 会場:堺市立みはら歴史博物館 M・Cホール
- - 参加費:無料(先着200名、ライブ配信あり)
- - 主催:三嶋商事株式会社
- - 後援:堺市、さかい食支援協会
目指す未来
三嶋商事株式会社では、災害関連死ゼロを目指して積極的に取り組んでいます。高齢者や要介護者の「食」を守るための具体的な方法と、地域全体の防災意識の向上に向けて、リーディングカンパニーとしての役割を果たしています。このセミナーを通じて、災害時の食に関する問題が広く認識され、社会全体での備えが進むことを願っています。
三嶋商事株式会社について
堺市に拠点を置く三嶋商事株式会社は、創業以来、治療食や介護食を卸売りしており、全国の患者様や高齢者支援に貢献しています。セミナーを通じて、さらに多くの人々に安全でバランスの取れた食の重要性を伝える機会を提供し続けています。