2025年1月の中古オフィス家具市場、新たな変化の兆しを捉える
株式会社オフィスバスターズが発表した2025年1月度の「中古オフィス家具指数」によれば、オフィス市場において興味深い動向が多く見られます。この調査は、毎月の中古オフィス家具の販売状況や動向を分析したもので、今月の結果には特に注目が集まっています。
市場全体の状況
1月の主要5区の空室率は3.83%と、なんと8ヶ月連続で減少を続けています。さらに、賃料は平均72円の上昇を見せています。有効求人倍率は1.25倍、失業率も2.5%と横ばいを維持。全体的にオフィス市場は活況を呈していますが、空室率が4%を切り始めたことから、家賃交渉やオフィス移転が難しくなる傾向が見受けられます。このため、今後の動向をしっかりと注視する必要があります。
商材の変化
それぞれの商材における販売動向にも変化が見られます。まず、チェアの販売価格は昨月比で624円の減少。しかし、昨年と比較すると1,406円の増加という結果となっています。需要期に向けたロットチェアへの問い合わせが目立つ一方、ミーティングチェアへの需要も高まっています。
次にデスクに関しては、最近の販売価格が1,316円の増加を示し、特にフリーアドレスデスクの人気は根強いです。また、単体デスクの販売数も増加の兆しを見せています。
書庫の販売価格は368円の増加、昨年と比較すると2,565円の減少が顕著です。今月は扉の形状に関係なく、さまざまな書庫の需要が高まっています。ダイヤル錠やブラック色の好まれる傾向も目立ちます。
ロッカーに関しては、販売価格が2,666円増加し、特に更衣用ロッカーの入荷数が多いことが影響して販売数も増えています。3月・4月の増員時期に向けた需要が高まっているようです。
テーブルでは価格が945円の増加が見られ、大型テーブルに対する需要は高まっています。スタックテーブルとミーティングチェアのセット商品の問い合わせが増加しており、今後も注目される分野です。
1月の所見
オフィス市場において、1月は例年と同様に大きな変動は見られません。しかし、3月・4月という「人が動く時期」に向けた引き合いが増えていることは特筆に値します。特に、フリーアドレスデスクやOAチェアなど、一括での注文が多くなってきており、忙しい時期に備える企業の姿がうかがえます。
さらに、手軽にレイアウト変更が可能なワークテーブルへの関心も高まり、特に働く環境を重要視したABW(Active Base Working)商品が今後のトレンドとなる可能性が高いです。
調査概要
本調査は当社が展開している販売店舗を対象に、2025年1月1日から同年2月31日まで行われたものです。詳細な調査データは自社運用販売データに基づいており、チェア、デスク、書庫、ロッカー、テーブルといった多岐にわたる商品が対象となっています。
【お問合せ先】
株式会社オフィスバスターズ
マーケティング委員会担当:室矢
TEL:03-6262-3155
受付時間 (平日) 9:00〜18:00
本話題は今後のオフィス市場の動向を見極める上で非常に重要な情報です。新たなマーケットの変化に柔軟に対応しつつ、より良いオフィス環境をデザインしていきたいものです。