新登場のカラーマネージメントモニター
EIZO株式会社が、放送・映像制作市場に向けて新型モニター「ColorEdge CG2400SV」を2025年10月28日に発売することを発表しました。この新製品は、特にSDI信号に対応した24.1型のカラーマネージメントモニターであり、価格はオープン。参考価格は約322,300円(税込)とされています。それでは、CG2400SVの特長や仕様についてご紹介しましょう。
1. 製品の概要
ColorEdge CG2400SV(以下、CG2400SV)は、2025年4月に発売された「ColorEdge CG2400S」の派生機種です。この製品は、放送・映像制作業界の多様なニーズに応えるために、USB Type-C®入力端子をSDI信号入出力端子に変更しました。この変更により、撮影現場ではSDI出力端子を持つカメラと簡単に接続し、映像を直接プレビューすることが可能になります。また、放送局においても複数台のモニターを用いたリファレンス設定が、SDIコンバーターを介さずに行えるようになり、接続が非常にシンプルになります。
CG2400SVは、24.1型とコンパクトなサイズで設計されており、限られたスペースでも設置が容易です。また、背面には運搬に便利なハンドルも装備されており、撮影現場への持ち運びもスムーズ。また、表示性能や使いやすさについては、従来モデルのCG2400Sから多くの特徴を引き継いでいます。
2. 主な特長
CG2400SVならではの機能
- - SDI入力端子: 3G-SDI Level A、HD-SDIの入出力端子を搭載。
- - ヘッドホン端子: ヘッドホンを直接接続でき、制作中の音声確認が可能。
CG2400Sの特長を持つ
- - HDR対応: HLG方式とPQ方式、どちらのHDR特有のガンマに対応。
- - 高い輝度とコントラスト: 400cd/m2の輝度と1800:1のコントラスト比を実現。
- - 内蔵キャリブレーションセンサー: 正確に色管理ができるよう自動化。
- - 広色域表示: DCI-P3及びBT.2020を含む映像制作専用のカラーモードを搭載。
- - 多様な接続性: DisplayPort、HDMI端子、USBポートを4つ備えています。
3. 環境への配慮
EIZOが提供するCG2400SVは、環境に配慮した製品作りも大きな特徴です。外装には再生プラスチックを使用し、その使用率は高水準の85%。使用済みプラスチックをリサイクルして資源循環を推進しています。また、梱包材には再生紙を採用し、脱プラスチックの取り組みも行っています。
また、CG2400SVは、簡単に設置できる遮光フードを標準装備し、Sync Signal機能やPixel Inspection機能など、映像制作に特化した便利な機能も備えています。
4. 関連イベント
新製品のCG2400SVは、世界各地の映像制作向けイベントでも展示予定です。
- - IBC 2025: オランダ・アムステルダム(2025年9月12日〜15日)
- - Inter BEE 2025: 幕張メッセ(2025年11月19日〜21日)
EIZOは「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という理念を持ち、サステナビリティの取組みを進めています。特に環境に関する取り組みでは、循環型社会と気候変動への対応を重視しています。具体的な目標としては、2040年までのNet Zero達成を目指しており、バリューチェーン全体で環境への配慮を行っています。
詳細な製品情報はこちらからご確認ください:
ColorEdge CG2400SV製品ページ