大絶滅展―生命史のビッグファイブが大阪にフィーチャー
2026年7月、待ちに待った特別展「大絶滅展-生命史のビッグファイブ」が大阪市立自然史博物館で開催されます。このイベントは、地球の生命史における5回の重要な大量絶滅事件にスポットを当て、化石や岩石が語る生命の物語を探求するものです。40億年にわたる地球の歴史の中で、多くの生命が誕生し、また絶滅を経験してきましたが、これらの危機を乗り越えたり、新たな繁栄をもたらしたりする過程は非常に興味深いものです。
大量絶滅とその歴史
大量絶滅は、「進化」と「絶滅」が密接に関連している現象であり、特に短期間で75%以上の種が絶えたことが特徴です。ビッグファイブと言われる5回の大量絶滅は、その後の生命の進化に大きな影響を与えました。これらの時代に何が起こったのか、そしてそれがどのように現在の地球に繋がっているのか、様々な証拠が私たちを待っています。
ビッグファイブの概要
1.
オルドビス紀末 (約4億4400万年前)
この時期は、主に海洋での生物進化に影響を与えました。
2.
デボン紀後期 (約3億8000万年前~約3億6000万年前)
魚類の進化が顕著で、「魚の時代」とも呼ばれる時期です。
3.
ペルム紀末 (約2億5200万年前)
環境変化による大規模な絶滅が起き、後の爬虫類の繁栄へと繋がります。
4.
三畳紀末 (約2億100万年前)
爬虫類が新たな生態系を形成するきっかけの一つでした。
5.
白亜紀末 (約6600万年前)
恐竜が絶滅し、哺乳類の時代が訪れる契機となった事件です。
監修者たちの知見
本展は、国立科学博物館の多くの専門家によって監修されています。代表的な監修者である矢部淳氏をはじめ、各分野の研究者が協力し、最新の研究成果を紹介します。特に注目すべきは、モロッコで発見された「フェゾウアタ化石群」に関する報告や、デボン紀の巨大魚類の発掘情報など、世界初公開のデータが多数含まれています。
開催概要
- - 展覧会名: 特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」
- - 会期: 2026年7月17日(金)~10月12日(月・祝)
- - 開館時間: 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
- - 休館日: 月曜日(祝休日は開館し、翌平日が休館)
- - 会場: 大阪市立自然史博物館ネイチャーホール
(住所: 大阪市東住吉区長居公園1-23)
- - 入場料: 大人2000円、高校・大学生1500円、小・中学生700円(前売券あり)
- - アクセス: Osaka Metro 御堂筋線「長居」駅 東へ約800m、JR阪和線「長居」駅 東へ約1km
この特別展では、生命の歴史を学びながら、新たな発見をお楽しみいただける貴重な体験が待っています。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。