岡山大学の総合知ワークショップ
2025-10-16 01:38:28

岡山大学が提唱する未来の知のあり方「総合知ワークショップ」の開催

岡山大学が提唱する新たな学問の方法論



2025年9月22日、岡山大学津島キャンパスの共創イノベーションラボ(KIBINOVE)において、内閣府と共同で「総合知ワークショップ~知の交差点、未来共創~」が開催されました。このワークショップは、大学教職員や学生、自治体、企業関係者など約100人が参加し、オンラインでも同時配信されるハイブリッド形式で実施されました。

総合知とは何か



「総合知」とは、自然科学と人文・社会科学などの多様な知識を融合させ、社会課題解決や未来社会設計に役立てる新しい学問の方向性を指します。この概念は、第6期科学技術・イノベーション基本計画にも組み込まれており、持続可能な強靱な社会の実現に向けて重要な考え方として注目されています。

開会の挨拶から始まるワークショップ



開会の挨拶を担当したのは、岡山大学の三村由香里理事(企画・評価・総務担当)。その後、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の藤田英睦上席政策調査員が、総合知の理念と国の政策的な位置づけについて解説しました。

続いて、岡山県真庭市を研究フィールドにする鳴海大典教授が、市民会議やボトムアップ型シミュレーションを用いたカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを紹介しました。さらに、理学部附属牛窓臨海実験所の濱田麻友子所長は、先端技術を駆使した海洋生物多様性モニタリングの研究結果を報告し、「グローカル共創」の新たな可能性を示しました。

その後、大仲克俊准教授が岡山県久米南町での実践例を挙げ、地域の若手実践者と研究者が共に新たな事業体モデルを構築する必要性について講演しました。これらの事例紹介は、地域課題に寄り添う形での学術研究の重要性を再認識させるものでした。

総合討論の展開



ワークショップの後半には、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の中山忠親上席科学技術政策フェローのファシリテートのもと、産学官連携による活発な議論が行われました。そこでの議論において、地域住民が「自分ごと」として考えられるためにはボトムアップ型シミュレーションが有効であることや多様な立場の人々との連携の必要性、大学が中立的なハブ役として機能する重要性が強調されました。

学術研究と地域の未来を繋ぐ



最後には、宇根山絵美学術研究推進本部長が閉会あいさつを行い、岡山大学が今後も「総合知」を活用して知を社会に還元していく意欲を示しました。大学は、地域中核・特色ある研究大学として、持続可能性を重視した研究活動を進めていく構えです。

本ワークショップを通じて岡山大学は、地域と世界を結ぶ新しい知の創出を進め、社会課題への挑戦を続けていくことでしょう。今後も岡山大学の積極的な取り組みに期待が寄せられます。


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